織田哲郎「いつまでも変らぬ愛を」ラブソングと思われがちだが実は亡くなった兄を思って書いた曲

「いつまでも変らぬ愛を」織田哲郎 1992年3月25日リリース

ラブソングと思われがちだが実は亡くなった兄を思って書いた曲

「いつまでも変らぬ愛を」は、大塚製薬のポカリスエットのCMソングとしてTVで大量に流れヒットした曲です。オリコンの初登場は15位。ランキングが急上昇したのは2ヶ月後で、海で夏を満喫する水着姿の一色紗英のCMが流れ出してから。3月25日に発売され、5月11日に1位に輝いています。

その印象が強いので、恋愛の歌と思われていますが、実は病気で亡くなった兄を思って作った曲でした。

中学生の頃、イギリスから帰って来た織田さんは、日本で入った学校になじめず浮いてしまい、精神的に不安定になっていました。そんな時に救ってくれたのが音楽で、好きな音楽について語ったり、バンドを組んだりした事で交流が生まれ、音楽を続ける事で、精神を保っていました。

そんな織田さんには、お兄さんがいたのですが、優等生だった為に受験戦争の精神的重圧から引きこもりになってしまいます。その治療の薬の副作用で心臓発作を起こして、若くして亡くなってしまったのです。

自分も精神的に病んだ時期があり、音楽をやって来なかったら壊れていたかもしれない。自身が救われたように、音楽を作ることで他で救われてくれる人がいるかも知れないと考えました。そして、亡くなった兄への想いを歌ったのがこの曲です。

もう一度、音楽を誰かに届けようという決意で作った曲ですが、ラブソングに聞こえるならそれでもいいし、メッセージソングとして捉える人がいたら、それでもいいと答えています。

ZARD、TUBE、相川七瀬、DEENなど、80年代後半から90年代のヒット曲を生み出した織田さんですが、自分で歌った歌で1位を獲ったのは、実はこの曲が初めてです。

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