「Best Friend」Kiroro 2001年6月6日リリース
1998年にデビューしたKiroro。小室哲哉さんがプロデュースする小室ファミリー全盛期で、ダンスミュージックが流行していた中、真逆の立ち位置で、癒やされると人気になっていきました。「長い間」や「未来へ」などのヒットを飛ばし順調に活動を続けていたのですが、ボーカルの玉城千春さんが喉を痛め、うまく歌えなくなってしまいました。
焦る玉城さんに、金城綾乃さんやマネージャーが「声が出なくてもあなたらしく想いを伝えられればいい」とはげましてくれ、それに感謝して作られたのが、「Best Friend」です。
喉を痛めて立ち止まった時に、Kiroroの活動を振り返ってみました。玉城さんは喜怒哀楽が激しく、突っ走る性格なので、ぶつかったり落ち込んだりしたのですが、一緒にいる金城さんがいつも「大丈夫だよ」と笑顔でなぐさめてれました。自分で自分を否定してしまう時でも、肯定してくれる友達。素直に感謝の言葉が浮かびました。
そんな気持ちを伝えられた金城さんは、玉城さんの強い思いがあるからこそ歌になる。その想いを共有できて幸せだし、一緒に活動出来て嬉しいと感謝しました。
この曲は、沖縄の人の太陽のような明るさとおおらかさ、暖かい人間関係を描いたドラマ「ちゅらさん」の主題歌に選ばれました。平均視聴率は22.2%、最高視聴率は29.3%と高視聴率の主題歌として世に広まり、それと同時にKiroroも人気に。
Kiroroは、この歌で紅白歌合戦出場を最後に一時活動を休止しました。活動休止の理由は、ボーカルの玉城千春さんの喉の不調。病名は「出血性声帯炎」でした。しかし、ゆっくり休んだ後、2人はまた自分達のペースで活動を再開させています。
いつも大切な人への想いを楽曲にするKiroro。この曲は親友に感謝する歌ですが、結婚式で友人に向けて歌われる人気の曲となりました。その時はサビの「ありがとう、ありがとう、Best Friend」の「ありがとう」の部分を「おめでとう」に変えて歌われる事も多いようです。