「長い間」Kiroro 1998年1月21日リリース
知り合いの結婚をお祝いする為に2人のなれそめを聞いて作った曲
Kiroroの2人が出会ったのは高校2年の時。玉城千春さんが、自分で作った曲を、放課後の音楽室で、ひとりアカペラで歌っていたところに金城綾乃さんが通りかかりました。そして遊び半分でピアノで伴奏をつけ始めたのです。それがきっかけでKiroroが結成されました。グループ名は、玉城さんが北海道に行った時に耳に残っていたアイヌ語で、kiroru(人間が踏み固めた広い路の意)”“kiroro-an(強い・健やか・盛ん・大きい・かたくなの意)”という言葉を参考につけられました。
当時、二人がお世話になっていた、沖縄のレンタルスタジオのオーナーに勧められてYAMAHAティーンズミュージックフェスティバル沖縄大会に応募すると、特別賞を受賞。そして高校卒業記念に沖縄限定でインディーズレーベルからCD「長い間」を発売しました。
沖縄限定のインディーズシングルにもかかわらず、沖縄のラジオ局や有線放送で流されるとリクエストが殺到!話題となり、沖縄だけで約1万枚近くのセールスを記録しました。
その噂を聞きつけたビクター新人発掘スタッフが、2人を訪ねメジャーデビューの話を勧めて契約を結びました。こうしてインディーズ1stシングルでもあった「長い間」を、改めてメジャー1stシングルとしてリリースする事となりました。
全国40カ所のレコード店などを回るという古典的なキャンペーンしかしませんでしたが、小室プロデュースのダンスナンバー全盛期に、素朴な歌が耳に残り、有線放送などから火が付き話題に。オリコン1位に輝きました。
今でもウエディングソングなどとしても人気ですが、「長い間またせてごめん」という歌詞から、結婚式で歌っても大丈夫か?という質問などがネットに載ることもあります。この曲は、玉城さんの知り合いが結婚すると聞いて、お祝いの為にカップルのなれそめなどを参考にして作った曲。そのためか遠距離や結婚まで長くかかったカップルの心に響き、結婚式で使われる事が多いのだそうです。
ただこの話にはオチがあります。知り合いの結婚式の為に作った曲なのですが、結婚式には呼ばれなかったそうです。
【カバー】