「ガンダーラ」ゴダイゴ 1978年10月1日
作詞は水戸黄門のテーマ「ああ人生に涙あり」の作詞家が担当!
ゴダイゴは、デビュー以来、全編英語の歌詞の歌ばかりを歌ってきましたが、なかなかヒットに恵まれずにいました。
日本テレビ「西遊記」のテーマソングの話が舞い込んだ時に、この曲でヒットしなかったら、解散の覚悟で、勝負に臨み、初めての日本語の詞を取り入れる事にしました。
ただし、自分達の持ち味である、洋楽に近いサウンドは守りたい。それまで妥協してしまっては、ゴダイゴでは無くなってしまう。そこで、ゴダイゴならではの、曲の制作方法が取られました。
まず、これまで通り、作詞家の奈良橋陽子さんが英語で歌詞を書き、その詞に合わせて、タケカワユキヒデさんが、曲を作ります。ここまでは、今までと同じ手法。
英語が乗るように曲を書くので、洋楽のテイストに近い、メロディーやリズムが生まれました。
今までと違うのは、ここから。英語の曲として出来上がった物を、日本語の作詞家の方に聞いてもらい、メロディーに日本語が乗るように訳し、書き直して貰ったのです。こうして、出来上がったのが、初の日本語の歌詞の「ガンダーラ」
西遊記のテーマらしく、生きることの苦しみから抜け出す方法を探って、旅をするそんな世界観が生かされた歌詞となりました。
この日本語の歌詞を担当したのは、山上路夫さん。山上さんは、あの水戸黄門のテーマ「ああ人生に涙あり」の作詞家でもあります。「人生楽ありゃ、苦もあるさ」そう聞くと、あの水戸黄門のテーマの世界観と、ガンダーラの世界観が、重ねて見える所もありますね。
初の日本語に挑戦したこの曲は、大ヒットとなり、トータル160万枚を越えるセールスとなりました。
【カバー】