「桜」コブクロ 2005年11月2日リリース
歌は上手いけどギターが下手!だったら俺が弾くとコブクロ結成のきっかけに!
コブクロを代表する、この曲。実は、コブクロを結成する前に作られた曲だという事、皆さんは、ご存じでしょうか?
今から19年前、大阪・堺東の「銀座通り商店街」で、それぞれ別に路上ライブをしていた小渕健太郎さんと、黒田俊介さん。
二人は、そこで知り合い、好きな音楽の話に、花を咲かせるようになりました。そのうちに、こんな話に。これまで、何百曲という曲をカバーしてきたけれど、「次は、どんな曲を歌えばいいんだろうか?」という黒田さん。
「だったら、オレが作ってやるよ」と、小渕さんが、一週間で「桜」を書き上げました。実は、この曲は小渕さんが初めて書いた、オリジナル曲。作詞、作曲第一号の作品なのです。
曲を提供した小渕さんは、黒田さんがどんな風に歌うのか、路上ライブを見にいきました。すると、歌は素晴らしかったのですが、ギターの演奏が下手過ぎて、曲が台無しに。そこで、だったら自分が弾いてやると、演奏で参加し、これが、コブクロ結成へと繋がっていきます。
さて、この「桜」ですが、リリースは春ではなく、冬の始まりの11月となっています。
桜は、春の満開の時に注目が集まりがちですが、冬の寒さを堪え忍ぶからこそ、美しく咲く花で、この曲には、桜のように、冬のような厳しさを乗り越えて欲しいという、願いが込められているのです。
何を歌うべきか、迷っていた頃に作られた、この曲。自分たちの、この壁を乗り越えて、次に進まなければという決意も、こめられていたのかもしれませんね。
「桜」は、インディーズ時代のアルバムにも収録されていますが、デビューから4年を経て、ピアノなどの新たな楽器を加え、テンポを落としバラード色を強くしたのが、このシングルバージョンです。