槇原敬之「どんなときも。」実場受験で合格発表を待つ自分を励ます応援歌だった

「どんなときも。」槇原敬之 1991年6月10日リリース

実は受験で合格発表を待つ自分を励ます応援歌だった!

多くの人に勇気を与えるこの曲ですが、実は、槇原さんが、自分自身を励ますために作った、「自分への応援歌」だったという事、皆さんは、ご存じでしょうか?

小学生の頃、YMOの音楽に衝撃を受け、自分も音楽活動をしたいと考えた槇原さんは、中学、高校と、コツコツと自分でデモテープを作り続けました。

その後、大学に進学して音楽を続けようとしましたが、受験に失敗。浪人となり、勉強をしながらも音楽活動を続け、1990年に行われた、アマチュア音楽コンテストに応募。槇原さんは、グランプリを受賞し、メジャーデビューが決定します。そして、この年の9月に、シングル「NG」でデビュー。

ところが、デビューシングル、セカンドシングルと、セールスが伸び悩んだ為、仕事のオファーもほとんどない状態で、時間を持てあます事に。そんな時に音楽関係者から「今、織田裕二主演の映画の、主題歌を募集しているから、槇原君も送ってみれば?」と勧められたのです。映画のタイトルは『就職戦線異状なし』

実は、この話があった時、槇原さんは大学の合格発表を待っている最中でした。すでに三浪中の身で、二浪の時点で、歌手としてデビューはしていましたが、親に迷惑をかけた手前、せめて大学だけは合格しなければと思っていました。

主題歌は「若者たちの応援歌を」というオーダーでしたが、その時の不安な気持ちから「大学受験がどんな結果になっても、僕は僕らしく」という思いを込めて作る事に。その時に思いついたフレーズが「どんなときも。」でした。

ただ、少し時間を置いてみると「どんなときも。」というフレーズが、なんだかありきたりで、パッとしない言葉に思えてきました。ほかにいい言葉がないか、色々考えをめぐらせてみましたが、結局は「どんなときも。」に戻ってしまいます。よし、開き直って「どんなときも。」で行こうと決めた直後に、大学から待望の合格通知が届きました。

こうして、自分を信じる事が大事という事を、強く感じました。その気持ちを素直に書いたこの曲は、多くの人を勇気づけ、160万枚を超える、大ヒットとなったのでした。

この曲がヒットするまで、全くの無名だった槇原さん。『就職戦線異状なし』という映画の主題歌となった事、この曲で紅白歌合戦にも出場し、一躍脚光を浴びる存在に。

【カバー】

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