南佳孝「黒猫 (Chat Noir)」ベースはキング・クリムゾンのトニー・レヴィン

「黒猫 (Chat Noir)」南佳孝 1982年11月21日リリース

ベースを弾いているのはキング・クリムゾンのトニー・レヴィン!

フォーク全盛期の中、誰もやっていない音楽をやろうと、「はっぴいえんど」の松本隆さんのプロデュースのもと、都会的センスと映画をコンセプトの曲作りで、デビューをした南佳孝さん。

和製AOR、「アーバン・ポップ」の旗手と言われるようになり、「モンローウォーク」や「スローなブギにしてくれ」などの曲をヒットさせます。

ところが、ヒットすると必然的に忙しくなり、締切も数多く抱えるように。同時に、じっくりと腰を据えた音楽活動が出来なくなるというジレンマを感じるようになりした。

そこで、次のアルバムは、じっくり曲を作らせて欲しいと願い出ました。それが、南佳孝さん7枚目のアルバム、SEVENTH AVENUE SOUTH。「都会と映画」という基本コンセプトに戻り、人生で一番好きな映画で、中学の頃、毎週のように観に行っていた作品「ウエストサイドストーリー」のオープニングを思い浮かべながら、それに合う音楽を生み出しました。

レコーディングは、ニューヨーク。そこに集まったミュージシャンは、驚くほどの豪華なメンバーでした。

サックスは、「ベストR&B器楽演奏部門」でグラミー賞を受賞しているデヴィッド・サンボーン。

そして、「黒猫(Chat Noir)」のアレンジを担当したのは、ジョン・レノン&ヨーコ・オノの『ダブル・ファンタジー』でベースを担当、伝説のバンド「キング・クリムゾン」に加入していた、トニー・レヴィン。

その他、ジャズ、フュージョン界で活躍するメンバーを揃えてのレコーディング。こうして完成したアルバム「SEVENTH AVENUE SOUTH」は、上質なサウンドで満たされ、日本のAORの名盤と呼ばれるように。当時、ボズ・スキャッグスやボビー・コールドウェルなどに代表されるAORが人気を呼んでいましたが、日本のアーティストで、それに負けないアルバムを作ったと話題に。

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