「TORA TORA TORA」MAX
1996年2月21日リリースこの曲のヒットで安室奈美恵のバックダンサーを卒業!
MAXが安室奈美恵さんと同じグループにいた事を覚えている人は、どのぐらいいるでしょうか?
元々は「沖縄アクターズスクール」のトップ選抜グループとして結成された「SUPER MONKEY’S」というグループのメンバーとして、安室奈美恵さんとMAXの4人は活動していました。ところが、その中の1人、安室奈美恵さんが注目され始めると、後にMAXとなる4人のメンバーは、不遇の時代を迎える事になります。
グループ名が、安室奈美恵 with SUPER MONKEY’Sとなり、安室奈美恵さんが実質ソロボーカルで、他のメンバーはバックダンサーという扱いに。そして、この体制での「TRY ME 〜私を信じて」のヒットが決定打となり、安室ちゃんは、独立してソロ活動へと移行してしまいます。
残された4人で、MAXを結成しますが、ところが、これが鳴かず飛ばず。「アジア最大のディスコ」と言われたヴェルファーレが六本木にオープンしその、キャンペーンソング「恋するヴェルファーレダンス」でデビューするもあくまでも企画物という曲だったので、ヒットせず、最高順位も91位。
MAXとして独立したにもかかわらず、仕事はというと、以前の名前、SUPER MONKEY’Sとして、安室奈美恵さんのバックダンサーを勤めるという物ばかり。
事務所でも、次の曲がヒットしなかったら、彼女らを一旦沖縄に帰すという話しになり、ラストチャンスとして与えられたのは、当時、ユーロビートで注目されていたDOMINOの曲、「TORA TORA TORA」を日本語でカバーする事。
バックダンサーで身につけたダンススキルを生かし、ミュージックビデオでは、それまでの女性アーティストにはなかった、激しいダンスを披露。それが功を奏し、ダンスが上手いグループとして、話題になりました。その結果、チャートでは19位まで上昇し、グループ続行のGOサインが。窮地を脱したMAXは、ここから反転攻勢をかける事となるのです。
この曲のヒットで、バックダンサー「SUPER MONKEY’S」としての活動は終了し、MAX一本で行く事に。
MAXは、自分たちの窮地を救った曲として、この曲を大切にして来ました。28枚目のシングル「ニライカナイ」のカップリング曲には、セルフカバーの「TORA TORA TORA 2005」を収録するなど、今も歌い続けられている、彼女達の代表曲です。
【元歌】