「One・Two・Three」モーニング娘。2012年7月4日リリース
誰もが歌って踊れた「モーニング娘。」を真逆に振り切りダンサーに注目されるように!
「モーニング娘。」の記念すべき50枚目のシングルです。
「ラブマシーン」で黄金期を迎えた「モーニング娘。」ですが、その後、黄金期のメンバーが卒業していく事で、一時は低迷。以前は、カラオケで誰もが歌って踊れた「モーニング娘。」の曲ですが、この時代は、AKB48がその役割を担っていました。
そこで「モーニング娘。」は、真逆に針を振り切りました。その時代の最先端であったEDMを取り入れ、くるくるとポジションが入れ替わり、激しいダンスを踊る、「フォーメーションダンス」で、勝負に出たのです。
すると、簡単にはマネの出来ない難しいダンスが、ダンサー達の目にとまり、「踊ってみた」に挑戦した動画を、YouTubeにアップする人が急増。
そんなブームを受けて、流行に敏感な芸能人達が注目し、マツコ・デラックスさんや、女優の松岡茉優さんなどが、「今のモーニング娘。」が凄いと、TVで発言するようになりました。
こうして、モーニング娘。は再び注目を集めるようになるのですが、その最大の功労者は、この曲から8代目のリーダーに就任した、「道重さゆみ」さんでした。
「モーニング娘ってまだやってるの?」と言われて悔しい思いをしていた彼女は、何とかグループの注目を集めようと奮闘します。
かつては、自分が一番かわいい事を前面にアピールするキャラクターで、「ウザキャラ」と言われていた道重さんですが、リーダーに就任すると一転し、自分が目立つのではなく、彼女の毒舌でメンバーをいじりながら、グループ全体を目立たせる作戦に出たのです。すると、そのユニークな発言がメディアで取り上げられるようになりました。
こうしてメディア露出が増え、この曲で久々に売り上げ10万枚を突破すると、その後、5作連続で、オリコン一位を獲得と、勢いは加速。コンサートの動員もグンと上がり、武道館や横浜アリーナがソルドアウトとなる事態となり、モーニング娘。は完全復活を遂げたのでした