中村雅俊「俺たちの旅」ファンである小椋佳さんに楽曲を歌いたいとプロデューサーにお願い

「俺たちの旅」 中村雅俊 1975年10月10日リリース

ファンである「小椋佳」さんの作品を歌いたいと、プロデューサーにお願いした!

青春ドラマの名作といわれるのが、中村雅俊さん主演のドラマ「俺たちの旅」

中村雅俊さん演じる、落ちこぼれの大学生「カースケ」、田中健さん演じる「オメダ」。秋野大作さん演じる「グズ六」。今で言う、ダメンズ3人の、自堕落な共同生活を描きながらも、人間臭さが共感を呼び、高視聴率を叩き出した番組です。

ドラマというと、今は女性の視聴者向けに作られた作品が多いのですが、この作品は、完全に男性目線に徹した作品でした。脚本は、「金曜日の妻たちへ」などで知られる、鎌田敏夫さん。

1975年というと、第一次オイルショックからの不景気を引きずり、就職難だった時代。就職活動もろくにせず、アルバイトにいそしむ毎日。今で言うフリーターの走りです。不器用ながらも、自由に生きる若者の姿が、逆に、うらやましいと共感を呼びました。

若者達が、アイビーやニュートラという、トラッドベースのファッションで、オシャレをする時代に、ベルボトムのジーンズ、通称「らっぱズボン」に、下駄という、ワイルドな格好がウケ、マネをする人達も続出しました。

そして、舞台となったのは、吉祥寺。このドラマのおかげで、若者達の憧れの街となりました。ドラマの撮影日には、ロケをする井の頭公園に、彼らを一目見たいと、千人近いファンが押し寄せたのだそうです。

ドラマと同様に、自由な雰囲気だったという撮影現場。その日の撮影が終われば、皆で飲みに行き、自由に意見を交換したと言います。そんな中、ドラマの主題歌を中村雅俊さんが歌う事になったのですが、中村雅俊さんは、ファンである「小椋佳」さんの名前をあげ、小椋さんの作品を歌いたいと、プロデューサーにお願いしたのです。

こうして出来たのが、主題歌の「俺たちの旅」です。夢を探して、あてもなくさまよう3人の姿が、歌詞でも描かれています。

演奏は、編曲者のチト河内がリーダーを務めたトランザムによる演奏ですが、レコード会社の契約との関係上ノンクレジットとなっています。

ちなみにこのドラマ、1999年には、V6の森田剛さん、三宅健さん、岡田准一さんで、  「新・俺たちの旅」としてリメイクされています。

【カバー】

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