中森明菜「DESIRE -情熱-」自分の意見を通しA面とB面をひっくり返した

「DESIRE -情熱-」中森明菜 1986年2月3日リリース

自分の意見を通し、A面とB面をひっくり返し着物で歌う事を決めた!

シングルリリース当初は、「DESIRE」というタイトルで発売されていましたが、後に、アルバムなどに収録される際に、「情熱」というサブタイトルが加えられ、その後は、「DESIRE -情熱-」という曲名で統一されています。

この曲がリリースされる前の年、「ミ・アモーレ」で日本レコード大賞・金賞を獲得している中森明菜さん。この時点で、女性歌手で、レコード大賞を2連覇した人はいなく、前人未踏の2連覇に向けて、挑戦する事になっていました。

デビューした当初から、振り付けや、自分のキャラクターなど、セルフプロデュースしていた明菜さんですが、2連覇のかかった、このシングルは、多方面にわたり、自分の意見を強く打ち出しました。

まずは、A面とB面の入れ替え。当初は、B面となった「LA BOHEME」がA面だったのですが、阿木燿子さんが作詞した「DESIRE」の方をA面にしたいという、明菜さんの強い希望で、A面とB面を、ひっくり返す事に。

そして、スタッフが驚いたのが、衣装でした。衣装選びの段階になって明菜さんの口から出た言葉は「この曲は着物で歌いたい」。

そこで、シングルのジャケットは着物で撮影されたのですが、問題は、歌う時の衣装。この激しい曲を、どうやって着物で歌えるようにしたらいいのか?相談したのは、着物デザイナーの紫藤尚世(しとうひさよ)さん。当時、和と洋を融合させ、外国人アーティストが着物をアレンジして着たような世界観の「ニュー着物」を提唱していた方です。

その「ニュー着物」をベースに作り上げたのが、あの衣装。着物の下にブーツという、斬新なコーディネイト。さらに、着物には、日本人形のような髪型が似合うと、ボブのウィッグを提案したのも、明菜さんでした。

こうしたこだわりで作り上げられた「DESIRE」は、インパクトが大きく、ザ・ベストテンでも、7週連続1位を獲得するなど、大ヒット。そして、念願だった、日本レコード大賞金賞、こちらの2連覇も達成しました。

中森明菜さんの着物衣装を手がけたデザイナーの紫藤尚世さん。現在は、大相撲・横綱・白鳳の着物を手がけています。

【カバー】

スポンサーリンク
スポンサー




スポンサー




シェアする

フォローする

スポンサーリンク
スポンサー