フィンガー5「恋のダイヤル6700」小学校をテーマにした歌詞のギャップ

「恋のダイヤル6700」フィンガー5 1973年12月5日リリース

ジャクソン5を思わせる世界観に、小学校をテーマにした歌詞のギャップでヒット!

沖縄で、アメリカ軍向けのBARを経営していた父親の影響で、アメリカのロック、ポップスに触れる機会が多かった玉本兄弟。当時小学生だった長男・一夫さん、次男・光男さん、三男・正男さんが「オールブラザーズ」という名で、活動を始めます。のちに、四男の晃さん、末っ子の妙子さんが参加して、5人組に。

英語の歌詞の聞こえた音を、カタカナでメモして洋楽を歌う、耳コピでしたが、子供達が洋楽を歌うというのが新鮮で、話題になり人気に。沖縄のコンテストで優勝したのをきっかけに、家族全員で東京に引っ越し、米軍基地などを回りながらライブを行い、デビューのきっかけを待ちました。

そして1970年、キングレコードから「ベイビー・ブラザース」と改名して「私の恋人さん」で、念願のメジャーデビュー。しかし、全く売れず、生活するのもやっとで、グループは解散の危機に。

もう音楽活動は続けられないと、沖縄に帰る準備をしていた頃、たまたま、子供向けの唄を企画していた担当者が、彼らの唄を耳にします。子供のグループなのに、大人顔負けの歌唱力。しかも5人兄弟。そうだ!ジャクソン5の日本版を作ろう!こうして、彼らは「フィンガー5」と名前を変えて、移籍デビューします。

作詞「阿久悠」、作曲「都倉俊一」という当時の黄金コンビで作られた「個人授業」は、シングルチャートで、いきなり1位を獲得しました。歌唱力と小学校をテーマにしたギャップでヒット。そこから、歌番組に引っ張りだこの、売れっ子となります。さらに、歌謡曲ファンだけでなく、音楽ファンの心をつかんだのが、年末にリリースされた、彼らのファーストアルバムでした。

ジャクソン5の「I want you back」「I’ll be there」、マイケル・ジャクソンの「ベンのテーマ」という名曲達を日本語カバーで、歌い上げたのです。

しかも、訳詞は、彼らの世界観にあわせて、小学校をテーマにした歌詞に。幼い歌詞を、本格的なボーカルで歌い上げるギャップで、大ヒット。さらに勢いにのって、卒業式をテーマとしたシングルが投入されました。それが、あのヒット曲「恋のダイヤル6700」だったのです。

【カバー】

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