「チキンライス」浜田雅功と槇原敬之 2004年11月17日リリース
自信の無かった松本人志の歌詞にマッキーが号泣!
この曲は、ダウンタウンが司会を務めた音楽番組「HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP」から生まれた楽曲です。
槇原敬之さんがゲスト出演した際、浜田雅功さんが曲を作って欲しいと依頼。「作詞はこいつにやらせますから」と、松本人志さんを指名し、そして「まじめに作詞して」と、注文をつけたのです。
こうして動き出したプロジェクト。松本さんは、ホテルに缶詰になって作詞をはじめますが、すぐに頭を抱えてしまいました。
お笑いであれば、どうすれば面白くなるという手法もテクニックも身につけていますが、作詞に関しては、どのように書いて良いのかわからず、ゼロからのスタート。
途方にくれた松本さんは、こうなったら自分の事を書くしか無いと、貧乏だった子供時代の、クリスマスエピソードを歌にする事にしました。こうして書き上げたのが、父親と外食した時に食べていたチキンライスのお話。
でも、本格的に作詞をした事が無いので、どこまで仕上がれば完成かもわりません。「たぶん、これは60点ぐらいの完成度なんだろう。残りの40%は、マッキーの力を借りて、完成させてもらう」こうして、槇原さんに歌詞を託しました。でも槇原さんは、歌詞を読むなり「いい歌詞だ」と、号泣してしまいました。
松本さんは、大幅に歌詞を直されて戻ってくるものだと思っていたのに、曲がついて戻ってきたものは、語尾が何カ所か直されただけで、ほぼ松本さんが書いた歌詞のままでした。こうして完成した歌は「泣ける」と、話題になりました。
一昨年、松本さんのお父さんが亡くなった時、松本さんは、こんなツイートとしています。
「葬式で帰省。あの人と暮らした尼崎を少し歩いた。あの人と子供の頃行った太陽の塔を見に行った。あの人と食べたチキンライスを食べたら、さすがにいろんな感情が押し寄せて来やがった…。 親父。さいなら」
このCDの2曲目は、インストゥルメンタルの「チキンライス」をバックに、松本さんが、歌詞にまつわるエピソードをインタビュー風に語る「チキンライスができるまで 〜松本人志〜」が収録されています。
【カバー】