矢沢永吉「黒く塗りつぶせ」ジャケットに武道館コンサート決定の文字にファンは熱狂

「黒く塗りつぶせ」矢沢永吉 1977年6月22日リリース

この歌からスタートし武道館の最多公演記録へ!

武道館での公演回数「142回」(2017年12月19日時点)と、ソロアーティストとして、史上最多公演記録を持つ、矢沢永吉さん。しかし、その初武道館への道のりは、平坦な物ではありませんでした。

キャロルを解散し、ソロアーティストとして勝負する事になった矢沢永吉さん。しかし、キャロル時代の、ロックロールを期待していたファンに、バラード曲の「アイ・ラヴ・ユー、OK」は、総スカンを喰らってしまい、急速な、矢沢離れを起こしてしまいました。

初めてのソロツアー、九州・長崎県の佐世保のコンサートでは、2千人近いキャパの会場で、入ったのは、前2列。200人前後。

しかし、矢沢さん自身は、変に小手先のテコ入れ手を入れるより、地道に全国を回って、アピールしていくしかないと、年間150本という、過酷なツアーを組む事にするのです。

そして、歌の歌詞は、無名でもいいから、自分の思いを伝えてくれる人と組みたいと、新しい表現者を探しました。

それが、「トラベリン・バス」を作詞した、西岡恭蔵さん。この曲と共に、ツアーで日本全国を、隅々までまわり、どんどん動員をあげていきました。

屈辱の佐世保の空席コンサートから、半年後、1976年1月、中野サンプラザで、2200人を満席に。さらに半年後の、7月には、キャロルの解散コンサートが行われた日比谷野音、3千人を満席にし、「みんな元気か?帰って来たぞ」と叫びました。

しかし、野音はまだ、振り出しに戻っただけ。この時、矢沢永吉さんは、もっともっと先を見つめていました。

翌年リリースされたシングル「黒く塗りつぶせ」そのジャケットには、こんな文字が刻まれていました。
「8月28日 武道館コンサート、スーパースターショウ 決定」

この武道館コンサート発表にファンは熱狂し、チケットは完売。当日は入場できなかったファン達が、武道館を囲み、漏れ聞こえる音に合わせて、一緒に曲を口ずさんでいたそうです。

初武道館で、矢沢永吉さんは、26曲を熱唱。「黒く塗りつぶせ」は、アンコールの2曲目に歌われました。この武道館をスタート地点に、142回という記録を積み上げて行く事に。

【カバー】

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