山下達郎「クリスマス・イブ」!実は92年版のCMに達郎が出演していた

「クリスマス・イブ」山下達郎 1983年12月14日リリース

実は山下達郎がクリスマスエクプレスの92年版のCMに出演していた!30周記念のCDには、CMをモチーフにした広瀬すずのショートフィルムが付属していた。

「クリスマス・イブ」は、1983年6月8日リリースのアルバム『MELODIES』のラストにひっそりと収められていた曲です。もともとは、竹内まりやさんのアルバムにと1981年ごろに書いた曲ですが、結局使われず、もったいないので自分でやることにしたと本人は語っています。

バロック音楽に多い「クリシェ」のコード進行から、クリスマスというテーマが浮かび、間奏にはパッヘルベルの「カノン」を使うことを思いつきました。クリスマスソングを書こうとしたのではなく、コード進行から生まれたクリスマスソングです。

「雨は夜更け過ぎに…」のフレーズは、かつてのバンド「シュガー・ベイブ」時代に作った未発表曲の歌い出しが、ふいに頭に浮かんで、それを使うことにしました。達郎さんは元々悲観的が曲が好きで、失恋とクリスマスを合体させる形で、歌詞は短時間で書けてしまったそうです。

当初はアルバムの締めの1曲として、ひっそり収録されていましたが、レコード会社の社長からの提案でその年の12月に、3万枚限定のピクチャー・レコードとしてシングルカットされました。

こうして、日本を代表するクリスマスソングは、色んな偶然が重なって出来た一曲です。

この曲が脚光を浴びたのは、リリースから5年後となる1988年のクリスマスシーズン。JR東海「ホームタウン・エクスプレス(X’mas編)」のCMソングに使用されたことがきっかけでした。

当初はオリコンシングルチャート最高位44位でしたが、CMに採用された翌年、1989年12月にはオリコンシングルチャートで1位を獲得。そのため、発売から1位獲得までの当時の最長記録(6年6か月)

2015年時点でオリコンチャートに30年連続でトップ100入りしたことで「日本のシングルチャートに、連続で最も長くチャートインした曲」としてギネス世界記録に認定されています。

クリスマス・エクスプレスシリーズのCMは、遠距離恋愛で逢えないかもしれないという、すれ違いをドラマチックに描き、「きっと君は来ない一人きりのクリスマス」フレーズが不安な女性の心に響きました。「恋人同士でクリスマスを過ごす」という文化を作ったとも言われるCMです。

ホームタウン・エクスプレス X’mas編(深津絵里)
「帰ってくるあなたが最高のプレゼント」

X’mas EXPRESS’89(牧瀬里穂)
「ジングルベルを鳴らすのは帰ってくるあなたです」

X’mas EXPRESS’90(高橋リナ)
「どうしてもあなたに会いたい夜があります」

Xmas EXPRESS’91(溝渕美保)
「あなたが会いたい人も、きっとあなたに会いたい」

Xmas EXPRESS’92(吉本多香美)
「会えなかった時間を今夜取り戻したいのです」

クリスマス・エクスプレス2000(星野真里・深津絵里・牧瀬里穂)
「何世紀になっても会おうね」

Xmas EXPRESS’92で、吉本多香美さんが証明写真機から出た所で、帽子をかぶりギターケースを持った男性とぶつかるのですが、それが山下達郎さんです。

2013年にシングルの発売30周年を記念して再発売された“クリスマスイブ 30th Anniversary Edition”には、初回限定盤のCDには広瀬すず主演の「クリスマスイブ」のショートフィルムDVDが付属。クリスマス・エクスプレスシリーズの歴代のCMをモチーフにしたストーリーとなっています。途中、広瀬すずさんとぶつかるのは、CMにも出演していた牧瀬里穂さんです。

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