「アイドル」YOASOBI 2023年4月12日リリース
世界を狙う為、あえてアニソン、ボカロという日本特有のジャンルでチャレンジ!
YOASOBIの「アイドル」が、6月にアメリカを除く、ビルボートのグローバルチャートで1位!アメリカを含む、グローバル200でも、トップ10にに輝きました。各マスメディアは「快挙」とたたえましたが、実はこれは狙って獲りに行った結果だったのです。
YOASOBIのAyaseさんは、New Jeansの新譜を聴いた後、悔しさを表明し「明確に明瞭に、勝ちに行く」と宣言。そこからアイドルを世界的にヒットさせる為に戦略が練られていきました。
■まずはアニソンという側面から攻めた
Spotifyなどでで、海外で聞かれている日本の楽曲は、トップ10のうち、7曲がアニソン。外国人はアニメをきっかけにその主題歌である日本の曲を聞く事が多く、海外で聞かれるには、アニソンである方が断然有利。
しかも小説を楽曲にするYOASOBIのスタイルは、アニメのストーリーに紐付けたアニソンと親和性があり、アニメの延長で世界観が作りやすかったのです。
MVも海外のアニメファンが最後まで観たくなるように、全編アニメで構築されています。
■日本にしかないボカロという世界観で勝負
これまで、ビルボートのチャートに入ったのは、YMOのテクノとか冨田勲、喜多郎などのシンセサイザーアーティスト。また、ピコ太郎のコミカルな歌など、日本にしかない歌が新鮮と世界で受けて来ました。YMOのテクノは、それまでに無いジャンルを構築し、日本オリジナルの楽曲として認識されていきました。これまでのJ-POP勢のアメリカへの挑戦は、R&B、ヒップホップ、メタルなど、すでに洋楽で確立しているジャンルで参入してきましたが、ボカロも、今は、まだ日本にしかない世界観。パソコンで作るので、転調が激しく、生で歌うのは難しい楽曲です。
しかも、そのボカロの楽曲を自在に歌えるIkuraさんがいたというのも大きな武器となりました。
■TikTokなど、SNSを狙った
「東急歌舞伎町タワー」のライブハウスのこけら落としで、TikTokでのライブ中継を行い、約63万人の累計視聴者を獲得。さらに、踊ってみたに使いやすいように、TikTokに楽曲提供。するとTWICEが踊って、3500万回再生。その後、LE SSERAFIMルなど、次々にK-POPアイドルが参戦し。アジア圏内に、「アイドル」の踊ってみたが広まって行きました。
■あえてZ世代を中心に狙った
日本は少子化の為にZ世代というと少ないイメージですが、世界に範囲を広げると、Z世界以下の割合が、地球上の人口の半分近くに。特に東南アジア系は若い人口が多い為に、世界のマーケットを狙うアーティスト達が、インドネシアのジャカルタ、マレーシアのクアラルンプール、タイのバンコクなどで開催されるフェスに、大物達が続々と参戦するのもこの為です。日本よりフェスに参加する年齢層が若いのです。
そんな、デジタルネイティブといわれるZ世代はSNSでの拡散力が強く、そこを狙って、ニソン、YouTube、TikTokと、流行がまわるように狙って作られていたのでした。YOASOBIチームの作戦勝ちだったのです。
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【英語版】