薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」ほほに付いている血は血糊じゃなく本物の流血だった

「セーラー服と機関銃」薬師丸ひろ子 1981年11月10日リリース

映画で、ほほに付いている血は血糊では無く本物!

1981年、12月に公開となった映画、「セーラー服と機関銃」。興行収入成績は、82年の邦画部門で1位となり、洋画を入れても「E・T」「ブッシュマン」に次ぐ3位となる、大ヒット作です。

さて、この映画の有名な台詞、機関銃をぶっ放した後に言う、「カイカン」。
実は、このシーンで、とあるアクシデントがありました。

機関銃を撃って、ガラス瓶が飛び散るというシーンは、飴細工で作られたビンを爆破して、機関銃で撃ったように見せているのですが、その破片が、薬師丸ひろ子さんの、ほっぺたに当たり、流血をしたのです。

しかし、彼女は、シーンを止めず、あの台詞を言い放ちました。

そして、そのシーンのカットがかかると、薬師丸さんは、病院に運びこまれたのでした。なので、あのシーンで薬師丸さんの、ほほに付いている血は、血糊では無く本物の血なのです。

この映画の主題歌である「セーラー服と機関銃」のジャケットの写真。こちらも、ほほに血がついていますが、こちらは、あの名シーンを再現して、
メイクでつけたものです。

さて、この映画の主題は、当初は「来生たかお」さんが歌う、「夢の途中」に決まっていたのですが、公開の直前になって、相米慎二監督が、薬師丸さんに歌わせると言い出し、薬師丸さんに変更に。

そのためレコード会社は、どちらの曲もヒットさせるようプロモーションすると約束し、来生たかおさん版を「夢の途中-セーラー服と機関銃」として、11日先にリリース。こちらの曲は、歌詞が少しだけ違います。

そして、映画のヒットと共に、薬師丸ひろ子さんの「セーラー服と機関銃」は1位を獲得。来生たかおさん版も、4位と健闘し、2曲同時にヒットしたのでした。

角川映画も、映画のプロモーションに力を入れ、公開前から予告編やCMで流れた「カイカン」が流行語に。映画公開のイベントが、新宿アルタ前で行われたのですが、この台詞を聞きたさに、1万5千人もの人が、押し寄せました。

【カバー】

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