ピンクレディー「S・O・S」江利チエミの「ガイ・イズ・ア・ガイ」をヒントに作られた

「S・O・S」ピンクレディー 1976年11月25日リリース

江利チエミの「ガイ・イズ・ア・ガイ」をヒントに作られた

デビュー2作目にして、チャートで1位を獲得し、ピンクレディー、大ブレイクのきっかけとなった曲です。

デビュー曲の「ペッパー警部」は、ミニスカートで足を開き、「エッチすぎる、こんな物が売れる訳がない」という、おおかたの予想を覆しスマッシュヒット!その結果に、反対していたレコード会社の人達も、黙るしかなく、ピンクレディーは、この路線で行く事になりました。

阿久悠さんの、男性をからかうような、独特なフレーズを駆使した歌詞。都倉俊一さんの、ディスコサウンドを採り入れた、覚えやすいメロディー。振り付けの土居甫さんによる、個性的でちょっと“エッチ”な振り付け。この三位一体で、エッチでコミカル、でも健康的なピンクレディー像が、作り上げられていったのです。

そして、この「S・O・S」が発売されると、同じ時期に発売された、森田公一とトップギャランの「青春時代」に、たったの50枚差という僅差ながら、1位を獲得。

こうして、ピンクレディーは、スター街道を歩み始めました。

テレビで、見ない日はないと言われるぐらいの、大忙しで、「ピンクレディーは、いつ寝ているのか?」と言われるぐらいの、フル稼働。取材を申し込んでもインタビューなら5分。グラビアなら10分がいいところ。あまりの忙しさに、のちに2人は「どんな仕事をしたのか、ほとんど覚えていない」と話しています

阿久悠さんによると、この「S・O・S」は、ドリス・デイのヒット曲で、江利チエミさんがカバーした、「ガイ・イズ・ア・ガイ」という曲を、ヒントに作られていると言います。

「男はみんな狼よ」とママに言われるけれど、ちょっとぐらい冒険してみたいという歌。では、冒険したら、どうなるか?というのを、コミカルに書いたのが「S・O・S」結果は、「今日もまた誰か、乙女のピンチ」

1作目のペッパー警部で、「ペッパー警部、邪魔をしないで、 「私たちこれから、いい所」と、少女の冒険を描き、2作目で、その結果「乙女のピンチ」と続き、少女マンガのような、コミカルな世界観が、人気となりました。

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