平原綾香「Jupiter」大学の授業で聞いて涙が流れ、この歌を歌いたいと直訴


「Jupiter」平原綾香 2003年12月17日

平原綾香さんは、洗足学園音楽大学に入学し、クラシックを聴く授業で、初めてホルストの『木星』を聴いたのですが、そのときに「なんて良い曲なんだろう」と思って、涙がボロボロ出てきたそうです。「ずーっと探していたメロディだ」って、すごく懐かしい気持ちに。

そのときちょうど、平原さんのデビュー曲を何にするか決める段階で、そこで「ホルストの『木星』を歌ってみたいと伝えました。

最初は、ジャンルがわからないからリリースしても売れないという反対意見もあったそうですが、平原さんの直感を信じてリリースされる事に。そこから吉元由美さんが作詞して『Jupiter』が生まれました。

歌詞の一部には、平原さん自らが書いた言葉「私の両手で何ができるの?」や「いつまでも歌うわあなたのために」などが織り込まれています。この頃に9.11アメリカ同時多発テロがあって、世界が悲しみに包まれているような状況だったので、そういうメッセージを込めたかったのだそうです。

その後、学校や職場などで悩んでいる人たちから「Jupiterを聴いて、助けられました」と言うメッセージが届くようになり、3.11の東日本大震災の後からは、「ひとりじゃない」という言葉を聴いて元気をもらったと、被災地の方からも。震災や事故がある度にこの曲を求められ、生半可な気持ちで歌はうたっちゃいけないなぁっていうのを、より思うようになったそうです。

これまでに一番歌ってきた曲ですが、まだ「完成した」と思えないそうで、1年前に歌った「Jupiter」を聴くと「若いな。今だったら、こういう歌い方はしない」と思ったり、自分に満足できていないことが、逆に救いだなと思えるのだとか。

年齢を重ねて声も少しずつ変わってきて、幹が太くなっている感覚もあり、まだまだ進化していく感覚にあるそうです。

長い活動の中で、どう歌うか、上手く聞かせたいなど、余計なことを考えてしまうこともあるそうですが、そういうときはJupiterを聴いて、歌い方を確認するそうで、自分を作り上げた大切な一曲となっています。

■関連…平原綾香「誓い」カーリング藤澤五月が試合前に必ず聞いて心を落ち着かせる曲

スポンサーリンク
スポンサー




スポンサー




シェアする

フォローする

スポンサーリンク
スポンサー