「SAY YES」CHAGE and ASKA 1991年7月24日リリース
曲に合わせてドラマのストーリーの方を変える事に
ドラマ「101回目のプロポーズ」の主題歌として大ヒットしたCHAGE and ASKAの「SAY YES」武田鉄矢さんが、ダンプカーの前に飛び出して立ちふさがり「僕は死にましぇん」絶叫し、流行語にもなりました。
このドラマのプロデューサーは「東京ラブストーリー」をヒットさせたフジテレビの大多亮さん。「東京ラブストーリー」で小田和正さんの「ラブ・ストーリーは突然に」がヒットして、ドラマの途中から流れ出す主題歌の重要性を痛感していました。
そこで、今回は「CHAGE and ASKA」に依頼。ドラマ担当にチャゲアスの大ファンの女性がいて、大多さんにベスト盤を聴かせて推薦したのがきっかけだったそうです。
そこで、飛鳥さんに「ミディアムテンポのラブソングを」という注文をして、ドラマの台本を渡しました。
ドラマのテーマソングを、という依頼があって、第1週分の台本が届きましたが、当時は台本を読むパワーと時間がまったくないときで、スタッフに台本を読んでもらい、内容を聞き、自分なりに理解して作りました。
と、曲の解説がオフィシャルサイトに書かれているのですが、曲を渡された大多さんは、最初、渋い顔をしていたそうです。
「ミディアムテンポのラブソング」という注文だったのに、スローバラードだった事。また、ドラマの結末は、二人が別れるという構想だったので、プロポーズの答えを求めるような曲は、ストーリーに合わないという事もあり、書き直しをお願いしました。
しかしASKAさんは、最高の出来として、書き直しを拒否。なので違和感がありつつも主題歌に採用したのですが、ドラマが進むにつれて、視聴者から「あの2人を別れさせないで」という懇願が殺到。その為にエンディングをハッピーエンドに変える事にし、結果、歌とマッチしました。
氣志團の綾小路翔さんやゴールデンボンバーの鬼龍院翔も、数多くのドラマの主題歌を研究したけれど、「東京ラブストーリー」の「ラブ・ストーリーは突然に」と、「101回目のプロポーズ」の「SAY YES」は、ドラマに流れに乗せるイントロが秀逸と語っています。
「ミディアムテンポのラブソングを」という注文がスローバラードになりましたが、結果、曲に合わせてイントロの流れる部分をスローモーションにしたり、臨機応変に変えていった事でドラマとマッチし、大ヒットとなってのでした。
【カバー】