竹内まりや「プラスティック・ラブ」DTMに近い事を当時生バンドでやっていた事が評価

「プラスティック・ラブ」竹内まりや 1984年4月25日リリース

竹内まりやさんの「プラスティック・ラブ」は1984年に発売されたアルバム『VARIETY』に収録された一曲です。それが近年になり海外からのシティポップの再評価と共に注目されるようになりました。

竹内まりやさんはデビューからシンガーの方に比重を置いて活動をしていました。慶応大学時代にデビューしたので、女子大生シンガーという色づけされ、雑誌の表紙やグラビアなどのオファーも舞い込み、アイドルチックな扱いをされる事に次第に疲れていきます。そして一時休業する事に。この時、相談に乗っていたのが山下達郎さんで、その後、結婚に至ります。

休業中には、河合奈保子さんに「けんかをやめて」を提供するなど、作詞・作曲家として活動。ソングライターの比重が高くなりました。

そんな中、シンガーとしても本格的に復帰すべくアルバムの制作の話が持ち上がります。当初は、以前同様に外部作家を起用して制作する予定だったのですが、まりやさんは休業中に作った曲を山下達郎さんに聞かせました。最初に聞かせたのが「プラスティック・ラブ」で、これがあまりにも良くて達郎さんは驚きました。他も聞かせてもらうとどれも良くて、全てオリジナル楽曲でいこうという事に。

「プラスティック・ラブ」は、ドラム青山純さん、ベース伊藤広規さんというリズム隊に、エレクトリック・ピアノの中西康晴さん、そこに山下達郎さんのギターやコーラスなどでレコーディング。

韓国のプロデューサー兼DJのNight Tempoは、日本のシティポップを海外に紹介した第一人者なのですが、世界的に「レトロ」はキーワードになっていて、アナログ・レコードやカセットが再評価されていますが、DTMの打ち込みに近いサウンドながら、それが生の演奏というのアナログ感が、受けているのではないかと分析しています。近年、海外では達郎さんの楽曲もサンプリングのネタに使われるという現象が起きていますし。

この楽曲はYouTubeに無断でUPされた物が2000万回以上再生され、しかもコメントのほとんどが海外からの書き込みという事で、海外でのシティポップブームの先駆けとなりました。違法アップロードは一度削除されましたが、公式が2019年にショートサイズのMVを公開。そして2021年に、シティポップブームの高まりと共にフルサイズが公開となっています。

ちなみに1985年に「PLASTIC LOVE (EXTENDED CLUB MIX)」が、12インチ・シングル盤としてリカットされていますが、オリジナル盤は世界的に争奪戦となっていて、2万円近い値段がついています。

【カバー】

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