「星屑のステージ」チェッカーズ 1984年8月23日リリース
イメージチェンジでチェックの衣装をやめる戦略だった!
「ギザギザハートの子守唄」でデビューし、2作目の「涙のリクエスト」の大ヒットによりブレイク。3作目のシングル「哀しくてジェラシー」が発売されると、3作同時に、ベストテン入りの快挙を成し遂げた、チェッカーズ。
4枚目のシングルは、これまでのイメージとは違う「バラード」。実は、「涙のリクエスト」から5作目の「ジュリアに傷心」まではデビュー前の段階で、楽曲が完成していました。緻密に計算されたイメージ戦略で、4枚目のシングルで、これまでのイメージを覆す計画となっていたのです。
チェック柄の衣装は、チェッカーズというイメージを作り上げましたが、この曲では、これまでの衣装ではなく、全員黒で統一されていました。
チェックの衣装は、アイドル色を強く打ち出しましたが、元々バンドとしての実力もあった彼ら、バンド色も強めたいと、みんなの期待を裏切る、真っ黒な、シンプルな衣装で登場したのです。
また、この頃のフミヤさんは、トレードマークの長かった前髪が、短くなっています。
それは、ザ・ベストテンで1位を取ったら、前髪を切ると宣言していて、「涙のリクエスト」で見事1位に輝いたので、番組内で断髪式を行ったのです。これも、イメージチェンジの為でした。
こうして、大人のグループへのイメージチェンジに成功し、中高生だけでなく、大人のファンもつかみ、ファン層の拡大にも成功。「星屑のステージ」は、オリコンで1位に輝き、さらに日本レコード大賞でも金賞を獲得し、チェッカーズの代表曲となりました。
この曲は翌年、春の選抜高等学校野球大会の入場行進曲にも採用されました。その年、甲子園というステージで活躍したのは、PL学園のKKコンビ、桑田真澄投手と、清原和博選手でした。
【カバー】