CHARA「やさしい気持ち」結婚、出産と経験し家族愛の歌に書き直した

「やさしい気持ち」CHARA 1997年4月23日リリース

デビュー前に作っていた曲を、結婚、出産と経験し家族愛の歌に書き直した

1991年にシングル「Heaven」でソロデビューしたcharaさん。当時は、渡辺美里さんのようなパワフルな女性ボーカリストが主流で、優しくささやくように歌うcharaさんは、目立たない存在でした。

ただ、当時の音楽業界は今と違って余裕があり、アルバムを3枚ぐらい出すまでに、結果が出ればいいという戦略で、焦らず、じっくりと曲作りをさせて貰えました。

1stアルバム「Sweet」は、最初プレスこそ8,000枚だったのですが、じわりじわりと売上を伸ばして、1年後には、5万枚を記録。

1992年にリリースした2ndアルバム「SOUL KISS」は、その年の日本レコード大賞ポップス・ロック部門で、アルバム・ニューアーティスト賞を受賞。と、自由に作らせてもらった、独特な世界観が、徐々に評価されていきました。

そして、その作品達がある人の目に止まった事から、劇的に運命が変わっていきます。それは、当時、若手映画監督として注目を集めていた岩井俊二さん。

監督から依頼され、ショートフィルム作品「PiCNiC」に出演。そして、「PiCNiC」で共演した浅野忠信さんと、翌年に結婚。同じ年に、長女も出産します。

続いて、岩井俊二監督の映画『スワロウテイル』にも出演。この劇中に登場するバンド、YEN TOWN BAND名義でシングルをリリースする際に、プロデューサーの小林武史さんと出会い、新たな刺激を受ける事に。

こうして作られた「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」は、セールスチャート1位を獲得し、約88万枚のセールスを記録。charaさんは、岩井俊二監督の出会いがきっかけで、一躍時の人となります。

そんな時に舞い込んだのが、資生堂「ティセラJ」のCMソングのお話でした。ここで、レコード会社は、意外な選択をしました。「すでにいい曲があるじゃないか」と選んだのは、デビュー前に、じっくりと曲作りをさせていた時の、デモテープの中の一曲。「やさしい気持ち」でした。

メロディー自体はすでに、デモテープの段階で完成していましたが、その後、結婚、出産と経験した中で、歌詞を書き直しました。そして大きな家族愛をテーマとした曲として、生まれ変わったのです。

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