TOM★CAT「ふられ気分でRock’n’ Roll」大きなサングラスは照明を防ぐ為

「ふられ気分でRock’n’ Roll」TOM★CAT 1984年11月14日リリース

ステージの照明で鍵盤が見えなくなるのを防ぐ為、溶接用のサングラスを!

TOM★CATのボーカルのTOMさんは、小学校の時は、ピアノをやっていたのですが、中学に入りロックに目覚めます。高校に入ると、聴くだけでは物足りず、バンド活動をはじめます。

大学時代に、結成したバンドで、コンテストに出場。ヤマハの「ポピュラー音楽コンテスト」通称「ポプコン」とそれに続く「世界歌謡音楽祭」に出場し、「ふられ気分でRocn’n Roll」で、連続グランプリを獲得した事で、この曲での、デビューが決定しました。

リリースは、1984年ですが、話題になったのは、翌年でした。小柄なショートカットの女性の顔には、顔のほとんどを覆う大きなサングラス。キーボードを弾きながら、早口で歌う姿が、歌番組のザ・ベストテン、今週のスポットライトで放送されると、一躍話題に。それほど、バンドの顔である、ボーカルTOMさんの風貌にはインパクトが、あったのです。

必要以上に大きなサングラスは、実は、溶接工が作業の時に使う物でした。しかし、これはインパクトだけを狙ったものではなく、きちんと意味がありました。ステージで、強烈なスポットライトを浴びると、キーボードの白い鍵盤に光が反射して、見にくくなってしまいます。手元が見えにくくなると、歌いながら弾く事が困難になり、パニックに陥ってしまった事がありました。その対策としてのサングラスだったのです。さらに、ステージでの照明は、正面や頭上からだけではなく、四方から飛び込んで来ます。なので、選ばれたのが、顔を覆う、溶接用のサングラスだったのです。

しかし、そのインパクトで曲がヒットすると、音楽番組では、常にその姿を求められるようになります。こうして、そのファッションが固定化されて、TOM★CATといえば、大きなサングラスと言われるようになったのでした。

この曲は、リリースの翌年の2月に、ベストテンに初ランクイン。そこから、36万枚を売る、ロングセラーとなりました。

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