矢沢永吉「鎖を引きちぎれ」!キャロルを封印して生まれ変わる事を決意 

「鎖を引きちぎれ」 矢沢永吉 1978年6月1日リリースのアルバム「ゴールドラッシュ」に収録。

元キャロルで矢沢を売るな!と過去を封印して新しい事に挑戦する決意の曲

キャロルを解散後、ソロとして再始動する事となった矢沢永吉さん。解散したら、キャロル時代の名前や楽曲から離れ、一から生まれ変わる事を決断します。そして勝負の一枚としてリリースされたのが「アイ・ラヴ・ユー、OK」でした。

しかし、キャロル時代のロックロールを期待していたファンに、情緒的なバラード曲は、受け入れてもらえず、急速な、矢沢離れを起こしてしまいました。

それでも、矢沢永吉さんは、こう言い続けました。もう「キャロル」という名前は使うな。元キャロルで矢沢を売るな。解散しても変わらないなら、解散した意味がない。

地道に全国を回って、新しい矢沢をアピールしていくしかないと、年間150本という、過酷なツアーを組む事にしました。当時の気持ちを歌ったのが、2枚目のアルバム「A Day」に収録されている「トラベリン・バス」です。

こうして、地道に動員を伸ばしてきた時にリリースされたのが、3枚目のアルバム「ドアを開けろ」。そこから、シングルカットされた「黒く塗りつぶせ」のジャケットには、「武道館コンサートSUPERSTAR SHOW決定」と書かれていました。

ソロデビューしてからの、ファン離れから、武道館を満杯にするまでにV時回復した、矢沢永吉さんは、満を持して、4枚目のアルバム「ゴールドラッシュ」をリリース。

このアルバムには、資生堂のCMソングに起用され、累計売り上げ100万枚を記録した「時間よ止まれ」も収録されていました。

この4枚のアルバムで、元キャロルというイメージを葬り去った矢沢永吉さん。「ゴールドラッシュ」というアルバムには、過去に縛られるのではなく、鎖を引きちぎって、前に進めそれが、そこに成功があると歌う、「鎖を引きちぎれ」も収録されていました。

ソロデビュー曲「アイ・ラヴ・ユー、OK」を酷評した人達を、見返してやるそんな矢沢永吉さんの、リベンジが達成された瞬間でした。

このアルバムのレコーディングには、名だたるミュージシャンが集められ、のちにYMOとなる高橋幸宏さん、そしてこの時はまだ学生だった、坂本龍一さんも参加しています。

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