中島みゆき「空と君とのあいだに」ドラマの台本が無かったので設定にあった犬目線で書くことに

「空と君とのあいだに」中島みゆき 1994年5月14日リリース

ドラマの資料も台本が無かったので、設定にあった犬目線で書くことに

「空と君のあいだに」は、安達祐実主演のドラマ「家なき子」の主題歌として書き下ろされた楽曲です。 ドラマのプロデューサーの「主題歌はどうしても中島みゆきさんで」という熱意に動かされ、引き受ける事になったのですが、ドラマの資料は、主演が当時12歳の子役、安達祐実さんである事と、家がなく犬といっそに転々とするという、おおまかなストーリーだけでした。まだ台本もありませんでした。

当時の安達祐実さんはブレイク前で、イメージといえば「具が大きい」がキャッチフレーズのハウス食品の「咖喱工房」のCMに出ているぐらいでした。そこで中島みゆきさんは、安達祐実さん目線で歌を作る事を諦め、一緒に転々とする犬の目線で歌を作る事にしたのです。「犬は最終回まで必ず出ますよね?」と念を押した上で、犬目線で書き始めました。

放浪する少女の相棒であり支えであり、いつも離れずついてくる犬。犬の目線から見れば、少女を見上げた時に視界に入ってくるのは「空」と「君」。その君を守るという決意が綴られていきました。

ドラマは「同情するなら金をくれ」の名ゼリフが、その年の新語・流行語大賞に選ばれるほどのブームとなりました。視聴率も20%越え。主題歌であるこの曲も人気となったのですが、曲が発売されたのは、ドラマの中盤にさしかかった5月14日。初回出荷分は20万枚だったのですが、予約だけで完売状態。次々に追加注文が入り、オリコン1位となりました。

70年代に「わかれうた」で1位になり、80年代は「悪女」で1位。そしてこの曲で90年代で1位となり、各年代で1位を獲得しています。ちなみに2000年代は、NHK「プロジェクトX」の主題歌「地上の星」で1位を獲得しています。

【カバー】

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