松任谷由実「サーフ天国、スキー天国」原田知世がユーミンがいいと思うと主題歌に推薦

「サーフ天国、スキー天国」松任谷由実 1980年12月1日リリース

原田知世が自分主演の映画の主題歌に推薦し決定!

実はシングルカットされていないのに、誰もが知っているこの曲。この曲が世に知られるようになったのは、1987年11月に公開された映画「私をスキーに連れてって」の主題歌になった事でした。

この映画は「ホイチョイ・プロダクションズ」原作の、ホイチョイ3部作の第1作目。

1983年に出版された、ホイチョイの第一作、「見栄講座 ―ミーハーのための戦略と展開―」という本の3章にある「見栄スキー」を、ベースに作られた作品です。

「見栄講座」とは、スポーツは、テクニックで上級者に勝てなくても、ファッションと、素敵なウンチクさえ知っていれば、モテる事が出来るという「モテ本」の元祖的存在です。テクを磨くよりも、女の子が喜びそうなホテルを押さえ、アフタースキーの準備をしろ!という、ミーハーマニュアル本。

そのモテエッセンスを取り入れ、恋愛ドラマに仕立てたのが、ホイチョイ3部作で、その第一弾がこの「私をスキーに連れてって」。第二弾が『彼女が水着にきがえたら』、第三弾が『波の数だけ抱きしめて』。

時代は、バブルに突入した時期で、みんなが見栄をはっていた時代。この映画のヒットで、「オシャレ+恋愛」という手法をまねるドラマが増え、のちのトレンディードラマへと変化して行きます。

ところで、この映画の主題歌は、当初は、原田知世さんの曲になる予定でした。しかし、原田知世さんが、「こういう映画だったら、ユーミンがいいと思う」と提案。

「ユーミンは、アルバム『SURF&SNOW』をリリースした翌年の1981年3月に、リゾート・コンサートのウィンターバージョン「SURF&SNOW in 苗場」を初めて開催していました。「スキーの後に楽しめるコンサート」というコンセプトで、スポーツと音楽を融合。スキー場=ユーミンのイメージが定着しつつありました。こうして「サーフ天国、スキー天国」が、主題歌に。

この映画の大ヒットで、挿入歌として使われていた「恋人がサンタクロース」や「BLIZZARD」も、人気となりました。スキーといえば、ユーミンの楽曲というイメージがつき、この映画が公開された年、「サーフ天国、スキー天国」は、苗場プリンスのCMソングにも選ばれています。

【カバー】

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