「TRAIN-TRAIN」THE BLUE HEARTS 1988年11月23日リリース
歌詞サイトでも、サビの歌詞は「行け」派と「行く」派にわかれている
それぞれが所属していたバンドを解散した、甲本ヒロトさんと、真島昌利さん。バイト仲間でもあった二人は、一緒にバンドをやろうかという話しに。
ある日、バンドの今後について話し合おうと、甲本さんの家を訪れた真島さん。しかしテレビに夢中になっていた甲本さんは、「このテレビをみてから」と話し合いに参加しようとしませんでした。
そこで、怒った真島さんは、いきなりテレビのコンセントを引っこ抜き、テレビを捨ててしまったといいます。それをみて、バンド結成しようという話は、本気なんだというのがわかり、甲本さんは、すぐさま、曲作りに入ります。
このケンカの夜に出来たのが「リンダリンダ」。真島さんに悪い事をしたなあと反省し、バンドの為になる事、バンドに勢いが付く曲をという思いから、この曲作り上げました。
その後、マネージャーだった河口純之助さんがベースを担当し、ファンだった梶原徹也さんが、オーディションを受け、ドラムを担当。
インディーズを経て、「リンダリンダ」でメジャーデビューすると、一気に音楽ファンの心をつかみ、ライブに観客が殺到しました。
ライブでの評価が高かったザ・ブルーハーツは、その勢いを殺さないように、レコーディングも、基本、一発勝負。ほとんど撮り直しはせずに、その場の勢い、ライブ感を大切にしました。そのため、サードアルバムの「TRAIN-TRAIN」は、たったの19日間で作られたそうです。
真島昌利さん作詞作曲の初のシングルA面。アルバムタイトルにもなっている「TRAIN-TRAIN」が、斉藤由貴さん主演のドラマ「はいすくーる落書き」の主題歌となると、若者の間で、大ブレイク。30万枚のセールスを記録し、シングルチャートでも、これまでの最高である5位を記録。
さらに、カラオケで盛り上がる鉄板ソングとして人気となり、ブルーハーツ人気は、一般層にも浸透していきました。歌詞カードではサビの最後は「行け」となっているが、曲中では「行く」と歌われており、ライブでも常に「行く」と歌われていました。アルバムver.以降はサビの部分の歌詞が記載されていません。ネットの歌詞検索サイトでは「行け」派と、「行く」派にわかれています。
これだけ世間に知られた名曲にもかかわらず、THE BLUE HEARTS解散後から、甲本さんはこの曲を歌う事はなくなりました。その理由について、常に、新しい曲で勝負したいからと、インタビューで答えています。
【カバー】