MY LITTLE LOVER「ALICE」レゲレゲランは電話回線のモデム音を表現

「ALICE」MY LITTLE LOVER 1996年4月22日リリース

「レゲリンラン、レゲレゲラン」というハミングはパソコンを電話回線につなぐモデム音を表現!

「Hello, Again 〜昔からある場所〜」に続くシングルですが、前作とは打って変わり、デジタル色を前面に出した楽曲に。このデジタル色には、深い意味がありました。

約半年前の95年11月に、パソコンのOS、ウインドウズ95が発売。一般人向け、のデジカメの最初の商品が登場したのも、95年。年があけた96年から、パソコンとインターネットの普及が始まりました。ネットサーフィンという事が生まれたのも、この頃。人々は、インターネットの海の中を、さまよい始めたのです。

そんなネットの中の世界を、不思議の国に例えたのが、この「ALICE」。

冒頭で、AKKOさんが、何語かわからない不思議な言葉を話しているのですが、それは、「私が森の中を進んでいくと、時計は反対に回っていた」という言葉を逆再生させたものです。ネットの世界を、海ではなく森に置き換えて、物語は展開していきます。

そして、2番の歌詞にも、秘密が隠されていました。

「レゲリンラン、レゲレゲラン」と、ハミングするように歌う場所、歌詞カードを見ると、不思議な記号文字が書かれているだけで、言葉が書かれていません。これは、ある物を擬音で例えたもの。当時は、インターネット回線をつなぐ時には、パソコンを電話回線につなぎ、ダイヤルしていました。その時、モデムから発生するノイズを、擬音として表現したのです。

今では、スマホ一つで簡単にネットにつながりますが、当時、ネットを利用していたのは、まだ、ほんの一部のマニアだけ。そんな96年に、デジタル時代を先取りして作られたのが、この「ALICE」だったのです。

この曲の半年後、PV集を収めた、『ALICE IN WONDERLAND』という作品が発売されます。当時、DVDは、まだ無かった為にCD-ROMでの販売。CD-ROMの容量が少なかった為に、今のスマホよりも小さい画面でしか見ることが出来ませんでした。DVDプレーヤーの1号機が発売されるのは、その1ヶ月後だったのです。

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