「HOWEVER」GLAY 1997年8月6日リリース
「永遠」と歌っているのに、なぜこの曲のタイトルは「FOREVER」ではなく「HOWEVER」?
GLAY初のミリオンセラーシングルとなった「HOWEVER」。この曲のメロディーは、ロンドンで生まれました。
長い休みを貰い、ロンドンに出かけていた、TAKUROさんとJIROさん。10日程、滞在する予定だったのですが、JIROさんが先に帰国してしまった為、TAKUROさんは寂しくなり、ロンドンに住んでいたLUNA SEAのSUGIZOさんの家に転がり混みました。
ところが、SUGIZOさんも出かける用事があった為に、1人で留守番する事になり、やる事がないのでギターを買ってきて、曲作りを始めました。その時生まれたのが、「HOWEVER」のメロディーです。
ロンドンを後にしたTAKUROさんは、ニューヨークに渡り、大きな影響を受けたアーティスト、ジョンレノンの思い出の地をめぐる事に。しかし、夜はホテルに1人。10日間の滞在予定でしたが、夜はやる事が無いので、ロンドンで生まれた曲の、歌詞を書く事にしました。
ホームシックになり、人恋しくなっていたので、闘うような歌を書く気分でもなく、自然に生まれたのが、この愛に溢れた歌詞。
サビでは「絶え間なく注ぐ愛の名を永遠と呼ぶことが出来たなら」と、「永遠」と歌っているのに、なぜこの曲のタイトルは「FOREVER」ではなく「HOWEVER」。意味は、「だが、しかし」。
TAKUROさんは、インタビューで、卒業という映画を例えに出して、こう答えています。
「映画のラストで、彼はウェディングドレス姿の彼女を、教会からさらってバスに乗る。映画はそこで終わるけど、実際はそうはいかないでしょ。その後一体どうするのかというところも、人生には含まれてくる。」
歌詞は完成していたので、そこには手を入れないで、その思いを表現する為に、タイトルに「だが、しかし」という意味の「HOWEVER」をつけたのだそうです。
TAKUROさんは、毎年ひとり旅をする事にしているそうです。「それは『HOWEVER』を作った、あの孤独感がいい音楽を生むと知っているからかも知れないですね」と、インタビューに答えています。
【カバー】