「RAIN」GLAY 1994年5月25日リリース
YOSHIKIが自分たちの曲でピアノを弾くことを条件にデビューの話を受けた!
1993年の10月17日。千葉県市川市にあったライブハウス、市川CLUB GIO。GLAYの運命は、ここで大きく変わる事になりました。
当時は、まだバンドだけでは食べてゆけず、アルバイトをしたりしながら、バンド活動をしている時代。この日、インディーズレーベルの人が、見に来る事を聞かされて、ここで認められたら、デビュー出来るかもしれないと、気合も十分でした。
そして、ライブが始まった頃、金髪で長身の男性が入ってきました。それは、なんと『X JAPAN』のYOSHIKIさんだったのです。当時、YOSHIKIさんは、X JAPANや、LUNA SEAなどが所属した「エクスタシー・レコード」を立ち上げていていました。でも、まさか本人が見に来るとは、誰1人思ってもいなかったのです。
LIVEが終わるとYOSHIKIさんは楽屋を訪れ、「これから事務所に来てくれないか」と言いました。彼らが、事務所にかけつけると、LIVEの成功を誉めながら、打ち上げがわりに缶ビールを振る舞いながら、「今度、新たに立ち上げるメジャーレーベルの、第1弾アーティストになってみる気はないか。」と言ってきたのです。
この時、TAKUROさんは、了承する代わりに、大胆にも、逆に条件を出します。「僕らの曲で、ピアノの弾いて貰えませんか?」
こうして、GLAYは1994年、「RAIN」でデビューする事に。この曲は、TAKUROさんが16歳の頃に作った曲ですが、デビューにあたり、YOSHIKIさんが詞を書き直し、自らピアノを弾き、アレンジもし直しました。GLAYはこの曲で一躍脚光を浴び、人気バンドとしての第一歩を歩み始めたのでした。
RAINは、デビュー曲ですが、次第にこの曲はライブでは演奏されなくなっていきます。それは、「YOSHIKIさんを超えるアレンジができなかった」という理由から。
そして、幻の曲に。しかし、1999年、海浜幕張で行われる事になった、「GLAY EXPO ’99 SURVIVAL」20万人ライブ。このチケットが完売したら、久しぶりに演奏すると発言!チケットは即日ソルドアウトし、アンコールでこの曲が演奏されたのでした。
GLAY20周年記念東京ドーム公演2DAYSの最終日のアンコールにYOSHIKIがサプライズで登場。GLAYデビュー20周年の映像が流れた後メンバーに紹介される形でステージに登壇したYOSHIKIは、作詞:YOSHIKI、作曲:YOSHIKI&TAKUROのデビューシングル「RAIN」を演奏、YOSHIKIはGLAYデビュー20周年にふさわしい最高の華を添える形でGLAYファンを盛り上げました。