絢香「三日月」大阪の皆と離ればなれになってしまうという気持ちを歌った

「三日月」絢香 2006年9月27日リリース

デビューすれば大阪の皆と離ればなれになってしまうという気持ちを歌った!

絢香さんは、デビューしてから立て続けにシングルをリリースします。2006年の2月にデビューしてから、2ヶ月に1枚に近いペース。たった、9ヶ月でこの4枚目のシングル「三日月」の発売となりました。

当時、まだ18歳。大人ばかりの世界で、1人、結果を出さなきゃというプレッシャーと戦い、忙しいスケジュールに流され、常にいっぱいいっぱいでした。

そして、どんな歌を作ったらいいのか、迷いも生じてきました。多くの人に歌を届けたいという思い、みんなに共通する最大公約数が、逆に、誰に、どんな思いを伝えればいいのか、わからなくさせていました。

そんな時に、自分が歌うべき物をわからせてくれたのが、この「三日月」という歌でした。これは、デビュー前、大阪にいる頃に作った曲です。デビューすれば、大阪からも離れなければいけない。皆と離ればなれになってしまう。そういう思いで書いた曲でした。

そして「三日月」は、デビュー前から、ライブなどではすでに人気の曲でした。この歌は、じっくり売っていこうという戦略がとられ、デビュー前なのに、テレビ番組のテーマ曲ともなり、ミュージック・ビデオは、MTVアジアで、10ヵ国でオンエアされてきました。こうして、大事に育てられた「三日月」は、満を持して、4枚目のシングルとしてリリースされる事となったのです。

発売されるや、チャートでは、1位となり、「日本レコード大賞」で最優秀新人賞を受賞。「NHK紅白歌合戦」にも出場となりました。

デビュー前、上京する前の、自分の素直な気持ちを歌っただけの曲なのに、こんなにも多くの人に支持され、愛される曲となった。そこで、彼女は、気づいたのです。どうやったら多くの人に受けるかではなく、自分が思ったことを素直に書く事が大切。

この曲は『2007年世界フィギュアスケート選手権』のエキシビジョンで親交の深い安藤美姫選手がアンコールの際この曲を使用しました。

【カバー】

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