「TOMORROW」岡本真夜 1995年5月10日リリース
発売からずっとTVに出演せず、TV初登場は、なんといきなりの紅白歌合戦!
高校一年の時に、ラジオで「未来予想図II」を聞き、DREAMS COME TRUEの吉田美和さんの歌に憧れを持った、岡本真夜さん。
高校卒業後、家出同然でアーティストを目指して上京。事務所から、作詞・作曲を100曲出来たらデビューをさせると条件を出され、アルバイトをしながら、楽曲を制作していました。そんな中で出来たのが、デビュー曲の「TOMORROW」。
「涙の数だけ強くなれるよ…」で始まる歌詞は、高校時代に、一番仲の良い友達を勇気付けるために作った歌でした。落ち込んでいる友人を、どう励ましていいかわからず、自分の気持ちを、歌にしてテープに吹き込んで贈る事にしたのです。
この歌が認められ、デビューする事に。
ドラマ「セカンド・チャンス」の主題歌として採用されて、TVから流れ、曲は、すぐに覚えられましたが、歌っている岡本さん自身は、謎の存在はとされてきました。
「TOMORROW」のジャケット写真も、鼻から下の写真で顔が分からないようになっていました。雑誌や新聞の取材を受けても、事務所が用意したアーティストの写真のみしか使う事も出来ませんでした。
MusicVideoも、顔のシルエットや目元や口元のアップだけで、謎につつまれたまま。
しかも、このデビュー曲「TOMORROW」は、発売から7カ月以上も「ナマ歌」を、聞くことができなかったのです。
これは、単純に楽曲だけで勝負したいという、岡本真夜さんの希望にそったものでしたが、逆に、「どんな女性が歌っているんだろう?」と話題になり、結果的に、170万枚を超える、大ヒットとなりました。
当然、テレビの歌番組からは、オファーが殺到したのですが、TV初登場は、なんと、いきなりの、紅白歌合戦でした。
この曲は、春のセンバツ高校野球の入場行進曲になるなど、人生の応援ソングとして発売から長い時間が経過しても支持され続けています。