「キッスは目にして!」ザ・ビーナス 1981年7月25日リリース
当初はスクールメイツに在籍し、アイドル歌手を目指していた。
原曲はあの偉大なる音楽家、ベートーベン。1959年に双子の歌手「ザ・ピーナツ」が「エリーゼのために」を編曲した物を「情熱の花」としてリリースし、大ヒット。
それから22年後に、阿木燿子の新たな歌詞に変え、オールディーズ風にアレンジした曲が「キッスは目にして」です。
この曲を歌ったのは「ザ・ヴィーナス」「ロコモーション」「OH!キャロル」「かわいいベイビー」「ダイアナ」など50年〜60年代の名曲を、ライブハウスで歌っていたバンドです。
リードボーカルの紅一点、ポニーテールチャームポイントだったのが、コニー。「バケーション」などのヒットで知られるコニー・フランシスにちなんで付けられた、名前です。
歌手志望のコニーは、16歳でボーカルコンテストに、入賞。一時スクールメイツに在籍し、アイドル歌手を目指していました。
当初、オールディーズには興味がなかったのですが、歌うチャンスとして、ザ・ヴィーナスに参加。ステージで歌ううちに、オールディーズの魅力に、目覚めます。
ザ・ヴィーナスは結成当初、男だけのバンドで、ボーカルも男性でした。1974年に「イブの匂い」でデビューするも、ヒット作が生まれず、主な活動場所はライブハウス。経済的な理由から、バンドを辞めるメンバーが多く、何度もメンバーチェンジを繰り返します。
そんな中で加入してきたのが、女性ボーカルのコニーでした。彼女の加入以降、オールディーズというコンセプトの元、ファッションも徹底し、コニーは、ふんわりとしたスカートにポニーテール、男性メンバーは、ロカビリーファッションに。
そんなコンセプトが受けて、ライブハウスでは人気のバンドに。その人気が注目され、オールディーズ風にアレンジした「キッスは目にして」を歌う事になります。すると、カネボウ化粧品のキャンペーンソングにも決定し、結成から7年、9枚目のシングルにして、初ヒットとなったのでした。
この年、第14回全日本有線放送大賞「優秀スター賞」受賞。しかし、2年後の1983年、ザ・ヴィーナスは、解散しています。
【エリーゼのためにのカバー】
【カバー】