鈴木雅之「ガラス越しに消えた夏」大好きなTシャツに口紅のその後のストーリーを依頼

「ガラス越しに消えた夏」鈴木雅之 1986年2月26日リリース

一番大好な曲「Tシャツに口紅」のその後を描いて欲しいと依頼!

1980年、シャネルズの一員として、シングル「ランナウェイ」でデビュー。シャネルズとして3年、改名後のラッツ&スターとして3年、リーダーとして、グループを引っ張って来た、鈴木雅之さん。

グループは成功を収めますが、鈴木雅之さんはあるジレンマを抱えていました。グループ時代は歌い手というよりも、リーダーとしての立ち位置の方が大きく、「このグループをどうしていこうか」と、プロデューサー的な役割も行わなければなりませんでした。その為、なかなか、歌のスキルを磨く事に、専念出来なかったのです。

そこで、ソロでの活動を考え始めるのですが、それを実行に移すのは、他のメンバーが、ソロでも自立できる目処が立ってからと、決めていました。そして、他のメンバーが、テレビで活躍したり、他のアーティストと、コラボしたりするのを見届けて、満を持して、ソロデビューする事に。

グループ時代は、積極的に曲作りをしていた鈴木雅之さんですが、ソロでは、他のアーティストに作品を依頼する事にします。それは、とにかくボーカルに専念したいという、長年の願いを叶える為です。

ただし、完全なお任せにはせず、自身がどうしてその人に依頼するのか、どんなイメージの曲を歌いたいのか、きちんと話し合う事から始めました。

ソロデビュー曲の「ガラス越しに消えた夏」の作曲を依頼したのは、大澤誉志幸さん。

大澤さんには、自分がグループ時代を通して、一番大好きだった曲、「Tシャツに口紅」の、その後の世界を描いて欲しいと、お願いしました。歌詞に登場する「泣かない君」と「泣けない俺」の、その後の物語。そんな依頼から、大澤誉志幸さんは自らのヒット曲「そして僕は途方に暮れる」のその後の世界観を想像しながら、この曲を書き上げました。

「Tシャツに口紅」は、作詞・松本隆さん、作曲・大瀧詠一さん。「ガラス越しに消えた夏」、作詞が松本一起(まつもと・いっき)さん、
作曲は、大澤誉志幸さん。

作者が違っても、「ボーカリスト」なら、どんなジャンルの歌でも自分色に染めてみせる。その為に、歌に専念する事にしたのだから。こうして、1986年、鈴木雅之さんは念願のソロデビューを果たしたのでした。

この歌をきっかけに、大人のラブソングを歌う鈴木雅之さんの再評価が高まり、「ラブソングの帝王」と呼ばれるようになりました。このソロデビューから5年後の1991年、この曲で紅白歌合戦に初出場をしています。

【カバー】

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