「CHA-CHA-CHA」石井明美 1986年8月14日リリース
冒頭の男性の台詞は、実は「つのだ☆ひろ」さん!
石井明美さんは、千葉県の館山市出身。同じ館山出身の、X JAPANのYOSHIKIさん、TOSHIさんとは中学の同級生なんだそうです。
元々歌手になろうと思った事はなくて、ひょんなことからスカウトされます。美容師になる為の学校に通っている頃、生活費を稼ぐために、六本木のクラブで歌を歌うアルバイトをしていました。
そのお店は、芸能界の人も多く、歌う姿を見た、いくつかの芸能事務所の人から、スカウトの話しがありました。元々、芸能人になるつもりがなかったので、全てお断りしたのですが、1つだけ、諦めずに1年間説得し続けた事務所があり、熱意に負けて、覚悟を決めたのだそうです。
ただし、条件をつけました。売れなかったら恥ずかしいから、レコードのジャケット写真は横向きで。ポスターは作らずキャンペーンもなしで、歌一本で勝負させてください。と言ったのだそうです。
さらに、一曲出して、売れなかったら、すぐに辞めさせてくださいと。
そして、デビューの曲として選ばれたのが「CHA-CHA-CHA」。イタリアのダンスグループ「フィンツィ・コンティーニ」のカバー。当時、ユーロビートが流行し、この元歌もディスコでかかり、人気に火がつき始めていました。そこで、日本語のカバーを出す事にしたのです。
さらに、この曲は、ドラマ「男女7人夏物語」の主題歌に選ばれた事で一躍注目を集めます。約束通り、宣伝やキャンペーンはしなかったのですが、視聴率30%を越える、この人気ドラマのオープニングとエンディングでかかったので、宣伝効果は抜群!
無名の歌手だった石井明美さんですが、80万枚を一気に売り上げ、日本レコード大賞で新人賞を受賞。さらに、シングルの年間チャートの、1位にも輝きました。
冒頭の男性の台詞は、実は「つのだ☆ひろ」さんの声だそうです。そちらにも注目してお聞き下さい。