「アジアの純真」PUFFY 1996年5月13日リリース
Winkが活動を停止するなら新たな二人組アイドルを作ろう!
オーディションに受かり、ソロデビューのプロジェクトが進んでいた、大貫亜美さん。彼女をどうデビューさせるのか、色々話し合われていたのですが、ちょうど当時は、2人組のユニットWinkが活動を停止する頃。J-POPに2人組の女性アーティストがいなくなるのなら、2人組の線もありなんじゃないかという案が出ます。
それを亜美さんに提案したところ、だったら同じ事務所に仲のいいコがいると、紹介されたのが、吉村由美さんでした。
由美さんにも、ソロデビューの話しが進んでいたのですが、そこで、亜美さんと由美さんのプロジェクトを合体させ、PUFFYとしてデビューさせる事が決定します!プロデューサーには、事務所の先輩の、奥田民生さんが起用される事に。
奥田さんは、2人をアイドルとしてデビューさせる事を思いつきます。歌謡曲の世界にいる、これまでの一般的なアイドルではなく、日本のROCKとJ-POP界の中での、アイドル的存在として。
話題性だけでなく、音楽性でも、彼女達をしっかりとサポート出来なければロック界では認められない。そう考えた奥田さんは、歌詞を井上陽水さんに頼み込みました。当時は小室サウンド、いわゆる打ちこみ系サウンド全盛の時代でした。そこで逆に、音の方はシンプルで分かりやすい、アナログ録音によるロックサウンドを取り入れました。さらに、奥田民生さんやユニコーンのファンは女性が多いという事で、女のコが、気軽にカラオケで歌える曲というコンセプトで作りました。
衣装は、アイドルのようなステージ衣装ではなく、ジーンズ、Tシャツ、スニーカーという超カジュアルなもの。ただ、わかる人が見ると、一つ一つがもの凄く高価な物という、オシャレ心をくすぐる要素も取り込みました。
ラフなようで、実は緻密に練り上げられていた、PUFFYのコンセプトと、デビュー曲。狙いは大当たりし、デビュー曲は100万枚を超えるヒットとなったのでした。
この曲には、女のコにカラオケで歌わせたいというコンセプトもありましたが、「アジアの純真」は、カラオケチャートで12週連続1位を記録しています。
【カバー】