大瀧詠一「幸せな結末」ソロ25年目での初のトップ10入りは史上最も遅い記録!

「幸せな結末」大瀧詠一 1997年11月12日リリース

ソロ25年目での初のトップ10入りは、 史上最も遅い記録!

大ヒットを飛ばし、名盤とも呼ばれる、大瀧詠一さんの代表作アルバム「A LONG VACATION」。このアルバムの登場で、大瀧詠一のファンになった人も多く、現在、フジテレビの社長となった亀山千広さんも、その一人でした。

当時は、ドラマのプロデューサーをしており、大瀧さんの元を訪れては、ドラマの主題歌を作って欲しいとお願いしたのですが、そのオファーが「ロングバケーション的な曲」だった為、松本隆さんとの共同作業で作った世界観を、一人で作るのは無理と考え、いろいろな理由をつけては、断り続けていました。

1991年、中村雅俊さん主演のドラマ『結婚の理想と現実』の主題歌をお願いした時には、『今はビーイングの方がいいんじゃないの?』と断られました。そこで、亀山さんがビーイングに足を運ぶと、紹介されたのがデビュー前のZARD。大瀧さんに断られた事で、ZARDに白羽の矢が立ち、ドラマ主題歌としてデビューするきっかけになった事は、ZARDのベストアルバムのブックレットにも、書かれています。

何度断られても諦め切れなかった、亀山さんは、せめて、アルバムのタイトルをドラマのタイトルに使わせて欲しいと、大瀧さんにお願いに行きました。それが、木村拓哉さんと山口智子さん主演で、ブームを巻き起こした「ロングバケーション」。

亀山さんの粘りが通じ、ついにドラマの主題歌を手がける事になったのがロンバケの翌年、1997年のドラマ「ラブジェネレーション」。木村拓哉さんと、松たか子さん主演のドラマです。

主題歌「幸せな結末」作曲は大瀧詠一さんですが、作詞の方は、亀山さんとドラマの演出家だった永山耕三さんが、ドラマの世界観を提示し、大瀧さんが共同で作詞。その為、作詞家の「多幸福(おおの こうふく)」とは、大瀧さん、亀山さん、永山さんの3人の共同ペンネームとなっています。

こうして、ついに完成した念願のドラマ主題歌は、発売と共に、2週連続で2位を記録し、100万を越える、ミリオンセラーを記録しました。

大瀧詠一名義では初のシングルチャートでのトップ10入りとなり、1972年のソロデビューから数えて25年目での初のトップ10入りは、史上最も遅い記録となりました。

【カバー】

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