オフコース「愛を止めないで」イメージチェンジの為にバンドスタイルへ

「愛を止めないで」オフコース 1979年1月20日リリース

コンサートに観客が13人。イメージチェンジの為に5人組のバンドスタイルへ!

80年代の輝かしい活躍が印象的なオフコースですが、デビュー直後は紆余曲折がありました。デビューからのシングル盤は、ほとんど売れず、オリジナル・アルバムにもベスト盤にも収録されなかったA面曲が5曲も存在します。

1970年4月の『群衆の中で』、1971年10月の『夜明けを告げに』、1972年4月の『おさらば』、1974年10月の『忘れ雪』、1977年11月の『ロンド』の各A面5曲。

レコードは売れず、チャートとは無関係。シングルが売れなくてもライブが評価されればいいという考えもありましたが、結成から5年後の1974年1月に、札幌道新ホールで行われたコンサートは、観客が13人でした。

小田和正さん、鈴木康博さんによる、フォーク・デュオとして活動を続けていたオフコース。しかし時代は、フォークからニュー・ミュージックへと変わりバンド形式の音楽が台頭し始めていました。

コーラス・デュオでは、バンドサウンドには勝てないと感じるようになり、サポートメンバーを入れて、オフコースは5人組のバンドとなりました。

サウンドの次は、歌詞のイメージチェンジにも挑戦しました。

小田さんの頭の中に、「いきなり君を抱きしめよう」というフレーズが、浮かびました。オフコースは、直接的な表現を避け、感情がじんわりと浮き出る叙情的な歌詞が多かったので、「これまでだったら使わないなあ」と、思いつつも、他のアーティストが歌ったらどうだろう?と、想像してみました。

そして、カッコイイ歌になる所が浮かんできたので、だったら自分達でやるべきだろうと、歌詞に取り入れました。こうして出来たのが「愛を止めないで」。

これまでのファンは、直接的なメッセージの多い歌詞の変化に驚いたそうですが、わかりやすく届くという影響もあり、新たなファンも増え、この曲はヒット。オフコースを代表する、一曲となりました。

この曲は、その後、3回に渡って再リリースされました。2016年にはドラマ『OUR HOUSE』の主題歌にとなり、当時を知らない若いファンの為に、「オフコースを知るための10のキーワード」という特設サイトも作りました

【カバー】

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