「Don’t wanna cry」安室奈美恵 1996年3月13日リリース
「SUPER MONKEY’S」のサポート無しで実質ソロとしてスタート!
若い方の中には、知らない方もいるようですが、当初、安室奈美恵さんはソロではなく、グループの一因として、デビューしました。その名は「SUPER MONKEY’S」、現在の「MAX」です。
「SUPER MONKEY’S」は、沖縄アクターズ内で結成されたダンスグループで1992年に「恋のキュート・ビート/ミスターU.S.A.」でデビュー。ここからじっくりと時間をかけて、徐々にソロへと移行していく事となります。
グループでは、当初から安室さんがメインボーカルという立ち位置でしたが、彼女を全面的に売り出す為に、グループ名をわかりやすく変更する事になり、デビュー2年後から、安室奈美恵 with SUPER MONKEY’Sに。
歌の実力は、折り紙付きだったので、ソロデビューさせたかったのですが、安室さんが、極度の人見知りで、引っ込み思案だった為に、テレビ番組などに出演した際のサポート役として、「SUPER MONKEY’S」を、常に、帯同させる事にしたのです。
1995年リリースの「太陽のシーズン」から、アーティスト名は「安室奈美恵」となり、名義上はソロデビューを果たしました。
ただし、ジャケットの裏には「安室奈美恵 with SUPER MONKEY’S」と記載されていて、歌番組などの出演では、これまで通り、バックダンサーとして一緒に活動をする事に。こうして、安室さんは「SUPER MONKEY’S」の力を借りながら、徐々に、徐々に、アーティストとしてのスタイルを固めていきました。
そして、1995年、「Chase the Chance」で初のオリコン1位を獲得!さらに「NHK紅白歌合戦」にも出場!その時にも、バックダンサーは、彼女達が務めてくれました。
こうして、紅白出場で一区切りがついた事で、次のシングルからは、「SUPER MONKEY’S」のサポート無しで、独り立ちする事に。それが、ソロになってから5枚目のシングル「Don’t wanna cry」でした。
この後、「SUPER MONKEY’S」は「MAX」と名前を変え活動をスタートさせます。しかし、安室さんのコンサートツアーには、「SUPER MONKEY’S」として参加。今度はMAXが、アムラー現象を巻き起こしていた安室さんの力を借りる番。コンサートの帯同で知名度を上げ、グループの人気を確立していきました。
【カバー】