「まちがいさがし」菅田将暉 2019年5月14日リリース
菅田将暉にいい曲を作らなければと肩肘を張り米津玄師がスランプ陥った曲
菅田将暉さんと米津玄師さんは「灰色と青」でコラボした時から気があい、次はどんな事をしようかと話が出ていました。米津さんからは「こういう歌を歌って欲しい」という提案があり、菅田さんからは「こういうのをやりたい」というやりとりをしていました。それは楽曲が出来る1年前のことです。
しかし、しばらくたって米津さんから「やばい、曲がかけない」という連絡が入ります。
菅田将暉さんに歌ってもらうなら、自分が歌わない曲、自分がこれまでに作った事のないような曲が出来るに違いない。そう思ううちに、菅田さんじゃなければ歌えないような曲を作らなければならないと思うように。そこから意地になり、新しい物を探す事に。
曲を作っては「なんかしっくりこない」と破棄し、作っては捨て、作っては捨てを繰り返しました。
米津さんは、当時のブログに「スランプ」というタイトルの投稿をしています。
何かを変えなければいけないのはわかっているんだけど、その原因を見定めるための教養と体力が足りてない。こういうのを俗にスランプと呼ぶんでしょう。
菅田さんは、「曲がかけない」という連絡を受け「それはえらいことをさせてしまったな」と思って、何度も直接会って色々話しました。そして「まちがいさがし」というキーワードが浮かびました。
今、SNSなどでキラキラした世界を発信する事が増えていますが、そういう自分にないものを持っている人を見て、自己嫌悪に陥るという人も少なくありません。そういう気持ちを、
「まちがいさがしの、まちがいの方に生まれて来たような気でいたけど」
と表現。
満たされない世界にいるけど、そんな中でどう生きていくのかというこの曲は、コロナ禍で学校の行事が全て中止になったりした10代が、心に刺さる歌としてあげ、再び注目を集めています。