斉藤由貴「卒業」松田聖子のファンの間でも話題になった松本隆の制服シリーズ

「卒業」斉藤由貴 1985年2月21日リリース

松田聖子のファンの間でも話題になった松本隆の制服シリーズ

斉藤由貴さんが注目されたのは明星食品の「青春という名のラーメン」のCMでした。当初のCMソングは中崎英也さんの「胸さわぎ」で、斉藤由貴さんが「胸さわぎ、くさだい」とつぶやくもの。

これはこのカップ麺のシリーズが「胸騒ぎチャーシュー」「純情コーン」「誘惑ベジタブル」と商品名が変わっていた為です。告白を思わせるようなシーンで、セーラー服の斉藤由貴さんにキュンとすると、話題になりました。

のちに、このCMソングが変更になるのですが、それが斉藤由貴さんのデビュー曲「卒業」です。

結果としてCMソングに選ばれたのですが、当初はCMは関係なく単純にいい物を作ろうと曲作りがスタートしました。

松本隆さん、筒美京平さんというヒットメーカーを揃え、レコード会社と共に斉藤由貴にふさわしい歌はどんな曲かという会議が連日開かれました。その中で、実際に彼女に何曲か歌ってもらい、声質や歌う感じなどで、フィットする曲を探す事に。

課題曲は、松田聖子さんの「夏の扉」「SWEET MEMORIES」、原田知世さんの「時をかける少女」、中島みゆきの「悪女」、あみんの「待つわ」の5曲。

結果、あみんの「待つわ」のような、ひとつひとつ言葉を伝えるような歌が彼女には合うという事で、その線で行く事に。

「卒業」というタイトルは決まっていたので、松本隆さんは斉藤由貴さんの学園生活を想像しながら、物語を作っていきました。

実はこの曲は、松田聖子さんのファンの間でも話題になった曲でもあります。松本隆さん作詞の1982年にリリースされた「赤いスイートピー」のカップリング曲「制服」は、ファンの間でも人気の高い曲なのですが、その世界観に近いと言われたのです。どちらも制服がキーワードで、卒業がテーマ。そしてどちらも仲の良かった男の子と結ばれずに卒業してしまうというストーリー。あの世界観が帰って来たと話題になりました。

斉藤由貴さんがセーラー服で登場する「青春という名のラーメン」の物語性のあるCMにもぴったりで、新たなCMソングとして採用され、曲もヒットしました。

ちなみにこの年の同じ頃、菊池桃子・尾崎豊・倉沢淳美も「卒業」という曲をリリースして、チャートは卒業だらけになりました。

【まとめ】卒業ソングに込められたアーティストの思いとそこに込められている秘話
卒業シーズンになるとラジオでよくかかる曲、卒業式や謝恩会で歌われる曲があります。その中には卒業ソングとして作られた物もあれば、本来なら卒業...

【カバー】

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