「Choo Choo TRAIN」ZOO 1991年11月7日
ディスコからクラブに移行する時期に生まれたダンスナンバー
EXILEのカバーでもお馴染みの曲ですが、元々はHIROさんが所属していたグループ、ZOOのヒット曲。JR東日本 SKI SKIのCMソングに、初めて使われた楽曲でもあります。
ZOOが結成したのは、1989年。当時、ユーロビートがメインだったディスコから、ハウスやヒップホップなど、それぞれのジャンルに特化した、クラブに移行しようとしていた時期です。芝浦の倉庫街に、巨大なクラブ・ゴールドやジュリアナTOKYOが出来るなど、ウォーターフロントが、ダンスミュージックで盛り上がっていました。
それに目をつけたのがテレビ朝日の深夜番組「DADA リミテッド」。各クラブで踊る腕自慢のダンサーを集めて、番組で踊らせ、チャンピオンを決める、ダンスコンテストを行いました。その中での優勝者などを集めて、結成されたのがZOOだったのです。
このZOOには、EXILEのHIROさんや、TRFのYU-KIさんなども所属していました。覚えている人も多いのでは?
ZOOは、ダンスはズバ抜けて上手かったのですが、当時は、曲作りのプロがおらず、そこで手をさしのべたのが、中西圭三さん。キャッチーなメロディーと、ZOOのダンスが融合し、一躍人気に。そして、ダンスブームが巻き起こります。
同じくダンスバトルを繰り広げる、「高校生制服対抗ダンス甲子園」が流行したのも、ZOOが火をつけた、ダンスブームの影響もありました。
そして、それに目をつけたのが、JR東日本。1990年12月に開業したガーラ湯沢を盛り上げる為に、JR東日本 SKI SKIキャンペーンを開始。
そして、それに採用されたのが、当時、若者に絶大な人気を誇っていた、ZOOだったのです。
Choo Choo TRAINのChoo Chooは、英語の幼児言葉で、汽車が走る音のこと。日本語の「しゅしゅっぽっぽ」にあたります。ちなみに、この曲といえばぐるぐる回るダンスが有名ですが、ZOO版は正面から見て時計回りですが、のちにカバーしたEXILE版は反時計回りとなっています。
【カバー】