「う、ふ、ふ、ふ、」/ EPO 1983年2月5日リリース
小さい頃から音楽が好きだったEPOさんは、カーペンターズを中心とした70年代ポップスを聞く一方で、小林亜星さんなど、日本の作曲家が作ったコミカルなCMソングを聴いて、聴く人を引き付けるフレーズの力にひかれました。
高校に入学すると、学校の先輩とバンドを結成。コンテストで、メジャーデビューのチャンスを掴みますが、先輩達は進学を希望して、バンドは解散。デビューの話は白紙となってしまいます。
ただ、EPOさんの歌唱力は、高い評価を得ていて、竹内まりやさんのバックコーラスという形で、活動を再開させました。こうして、着実にシンガーとしての実力をつけていくうちに、ソロとしてのデビューの話が舞い込みました。
EPOさんは、それまで沢山の曲を作って、ストックしてありましたが、デビュー曲にふさわしいインパクトのある曲が無いと、悩んでいました。そんな時、同じレコード会社の山下達郎さんが、スタジオ前を通ったのです。
EPOさんは、走って追いかけ、山下達郎さんが所属していた、シュガーベイブの曲を、カバーさせて欲しいとお願いしました。
達郎さんが、こころよくOKを出してくれたので、EPOさんは、1stシングル「DOWN TOWN」でデビュー。しかし、売り上げの方は、苦戦してしまいました。
ところが、リリースから1年後、TV業界の関係者の耳にとまり、当時、人気のあったのバラエティ番組『オレたちひょうきん族』のエンディング・テーマ曲として採用されたのです。人気番組の力もあり、こうして、彼女の名前は、音楽ファン以外の幅広い人達にも、知られていったのです。
すると、今度は、CMソングの話が舞い込みます。歌だけ無く、彼女のソングライティングの力が、認められての依頼でした。CMソングが好きだった彼女は、聞く人の耳に残るフレーズを作りました。こうしてリリースされたのが、「う、ふ、ふ、ふ、」明るく楽しいフレーズは、人々の心をつかみ、シングルチャートで7位を記録する、ヒットとなりました。
元々は、資生堂の春のキャンペーンソングだったのですが、その後も、ビール、洗剤、アイスクリームのCMソングにも起用され、長い間、愛される曲となっています。
【カバー】