実は回収された幻のジャケットがある!「アンジェリーナ」佐野元春

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「アンジェリーナ」佐野元春
1980年3月21日リリース

佐野元春さんがミュージシャンになる前の職業ってご存じでしょうか?実は、ラジオの世界で働いていました。

子供の頃、ラジオから流れてくる洋楽ロックにハマり、お小遣いを貯めて、ギターを購入。初めて曲を作ったのは、当時良く読んでいたヘルマンヘッセの「赤いブナの木」という詞に、メロディーを付けたのが、最初の作品でした。

高校、大学と音楽活動を続け、コンテストで賞を受賞。しかし、生活をしていく為に、就職をする事になります。それが、ラジオの制作の現場でした。

当時、とある女優さんの語りを放送する番組を担当しますが、音楽に傾倒していた佐野さんは、当時の流行りの音楽、パンクやニューウェイブを選曲した為に、女優さんから「私のおしゃべりと合わない」とクレームが。それでも、強引に好きな曲をかけ続けた為に、担当を外されてしまい、その事がもとで、当時勤めていた会社を、退社する事を決めます。

もし、その事がなかったら、佐野さんは今もラジオディレクターとして、働いていたかもしれないのです。

実は、大学時代に音楽活動をしている時から、佐野元春さんは、レコード会社から、デビューしないかと誘われていました。それを断って就職したのですが、仕事を辞める事伝えると、強くデビューする事を勧められます。

そこで書いたのが、「アンジェリーナ」という曲。当時は、「私はこう思う」「私は寂しい」という風に、一人称を主人公にして、私の想いを歌う歌が主流だったのですが、そうではなく、アンジェリーナという女性を取り巻く物語を、「誰かが見ている」という視点で書いたら面白いんじゃないかと思いつきます。

だから、佐野さんの歌詞には、彼、彼女など三人称が多いのです。

当時は、まだ前の仕事の引き継ぎなどをしていて、満足に時間が取れない頃でしたが、スタジオミュージシャンの息もバッチリで、2時間ほどで終了。そして、寂しい女のコ「アンジェリーナ」を主人公にした、新たなロックが生まれたのでした。

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実はこのデビューシングル、ジャケットが二種類あります。一般的なのは、横浜の洋服屋さんの店頭の前で撮った写真の物。青い壁の前でポーズを取っているもう一方のバージョンは、イメージに合わないと、すぐに回収されてしまったので、幻の作品に。今でも、中古レコードショップで、このバージョンを探すファンの方も多いそうです。


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