JUJU「やさしさで溢れるように」当初は愛犬の死をテーマに書かれた歌詞

「やさしさで溢れるように」JUJU 2009年2月11日リリース

当初は愛犬の死をテーマに書かれた歌詞だったが、みんなが共感出来る喪失感を歌う歌に!

2004年にデビューするも、2枚のシングルでは結果を出せず、契約打ち切りの危機に。しかし2006年、ラストチャンスとして発表した3rdシングル「奇跡を望むなら…」が有線から火がつき、2007年年間有線チャート1位となります。

それまでは、デビューしてからずっと、自分の歌を誰かが聴いてくれているっていう実感がなくて、ひとり暗闇に向かって歌っているようだったと、JUJUさんは語っています。

その後、8枚目のシングル「素直になれたら」が着うたからヒットし、若い音楽ファンの間で、その存在が知られるようになりました。

しかしJUJUという存在を、世間に大きく知らしめたのは、2009年の9枚目のシングル「やさしさで溢れるように」。この曲をプロデュースしたのは、多方面で活躍する音楽プロデューサー・亀田誠治さん。椎名林檎さんとともに東京事変などでも活動し、JUJUさんが憧れていたプロデューサーです。

実はこの曲、当初は、全く違ってテイストの曲でした。作詞作曲を手がけた「小倉しんこう」さんが最初に書いた歌詞は、小倉さんが飼っていた愛犬「花」の死をテーマに書かれたもの。

しかし、提供された歌詞を読んだ亀田さんは、JUJUさんをブレイクさせるには十分ではないと判断し、多くの人から幅広い共感を得られるような楽曲にしたいと歌詞について徹底的にディレクションを重ね、喪失感を持つ多くの心へ響くよう変更しました。

曲調も、JUJUさんといえばR&Bのイメージですが、初めてのロックバラードに。

JUJUさんが歌う時に心がけている事は、「歌うこと=ストーリーテリング」なので、経験したことないことは絶対歌わないようにしているという事。多くの人の心に当てはまる歌詞に変わった事で、JUJUさんも自分の体験に重ねて曲に入り込み、歌えるようになりました。なので「やさしさで溢れるように」が一番感情移入してしまう曲だと語ります。

「わたしの生きる世界が、光りで満たされるように、あなたと生きる時間を、私が輝かせるから」というフレーズがありますが、こんな気持ちになりたいと思って歌っているのだそうです。

この曲で初めて亀田誠治さんとお仕事させていたときに「この曲は、みんながJUJUちゃんを知る大きなきっかけになるよ」って言ってくださったそうです。「そうなったらいいんですけどねえ」ってその時は答えたそうですが、結果的にそれが本当のことなりました。

御本人も、JUJUというアーティストを形作ってくれた礎の1つだと思うと、語っています。

【カバー】

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