「上海ハニー」ORANGE RANGE 2003年7月16日リリース
歌詞カードには載っていないが、間奏でダチョウ倶楽部のギャグを入れた曲!
高校進学と共に、結成されたORANGE RANGE。高校生ながら、精力的に活動を行い、沖縄県内をまわりながら、年間、70本のライブをこなしていました。
最初は、GLAYや、Dragon Ashなどの楽曲を演奏するコピーバンドだったのですが、徐々にオリジナルを作り始めます。すると、沖縄のインディーズレーベルから誘われて、インディーズデビューする事に。
当時の沖縄のライブハウスは、ヘビーメタルなどのバンドが主流で、高校生らしい、明るいバンドは浮いた存在だったのですが、逆に、それが人気となり、レコード発売の記念ライブでは、高校生としては異例の800人を動員。
当時、MONGOL 800や、HYなど、沖縄のバンドが注目されていた時期で、ORANGE RANGEの噂も、すぐに東京のレコード会社に届きました。そして、各社争奪戦の末に、ソニーミュージックのレーベルからデビュー。
この時、まだ高校生だったメンバーもいた為に、金曜日の夜に沖縄から上京し、土日でレコーディングやライブを行い、月曜日の朝イチで帰るという生活を送る事となりました。
レコード会社も、彼らの最大の特徴である、高校生らしい発想を生かす為、否定せず、彼らの思いつきを、どんどん取り入れる事にしました。
「上海ハニー」は、「ナンパがしたいけど、なかなか出来ない男の歌」という事で、曲の間奏では歌詞カードには載っていないのですが、「誰が声をかける?」と、譲り合う姿をコント風に演じた、ダチョウ倶楽部のパロディーも入れる事に。「じゃあ俺が行くよもう」「じゃあ俺が行くよ」「じゃあ俺が行く!」「どうぞどうぞどうぞ」
曲の最後には、沖縄民謡風の、掛け声や拍子も入れました。
思いつきだけで作って行ったような、この曲。メンバーも最初は、こんなに軽薄でいいんだろうかと半信半疑でしたが、でも、そのノリが支持されて、スマッシュヒット。ライブでも、一番盛りあがる曲となり、彼らの代表曲となりました。
【カバー】