「そばにいるね」 青山テルマ feat.SoulJa 2008年1月23日リリース
SNSの無いガラケー時代、着信履歴をめぐる男女のすれ違い!「ここにいるよ」のアンサーソング
アーティストがコラボする、フィーチャリングという言葉は定着しましたが、その走りとなったのが、この曲です。
二人の出会いは、カラオケボックス。青山テルマさんの先輩の親友が、SoulJaさんで、先にプライベートで出会っていたのですが、のちに同じレコード会社所属となり、コラボの話が持ち上がりました。
まず、リリースされたのが、SoulJaの「ここにいるよ feat.青山テルマ」。男性目線のSoulJaのラップに合わせて、青山テルマさんが女性目線のコーラスを合わせていくという作品。「遠距離恋愛ソング」として評判を呼び、シングルチャート5週連続トップ10入り、CDセールス20万枚、着うた200万ダウンロードを記録しました。
「ここにいるよ」は、男性目線でのドラマが描かれた作品でしたが、逆に女性の側の心情を歌う、アンサーソングを作っては?という話が持ち上がりました。
この遠距離恋愛の象徴として、捉えられたのが、携帯電話でした。まだ、スマホもSNSも無く、メールはあるけど、直接喋る通話が主流の時代です。ミュージックビデオでは、寂しくなると二つ折りの携帯を開き、着信履歴を確かめるというシーンが取り入れられました。
さらに、この頃、携帯で直接歌をダウンロードする「着うた」という文化が、若者に根付き始めた時代で、遠距離恋愛を描いた、ドコモの着うたのCMにも採用され、若い女性を中心に支持されていきます。
携帯電話と遠距離恋愛、時代を切り取ったこの曲は、CDの売り上げは50万枚を記録し、シングルチャート1位に輝きます。
さらに凄いのは、携帯からダウンロードする着うたで、800万ダウンロードを記録し、最も売れた「着うたフル」楽曲として、ギネスにも認定されました。(その後、GReeeeNの「キセキ」が記録更新し、ギネス認定に)
青山テルマさんは、この曲のヒットで、バラードのイメージがついた為、本来の自分を出せず、みんなが思う青山テルマ像を演じていたそうです。それを破って本来の自分を出したのが、最近のぶっちゃけキャラで、バラエティーに引っ張りだことなり、再ブレイクしています。
【カバー】