Awesome City Club「勿忘」!主人公のすれ違いがメンバーの脱退に重なる

「勿忘」Awesome City Club  2021年1月27日リリース

映画の主人公2人のすれ違いが、メンバー脱退と重なりどうしても作りたくなった曲!

この楽曲が生まれるきっかけは、『花束みたいな恋をした』の脚本家の坂元裕二さんが、元々Awesome City Clubのファンだった所から始まっています。

それを聞いたメンバーは、2019年8月のマツザカタクミの脱退ライブにご招待して、後日みんなで食事にも行きました。そこで、ライブでPORINのパフォーマンスや存在を見たときに、「東京ラブストーリー」の鈴木保奈美さんみたいだった」と感想を伝え、その流れの中で、「今映画を作ってるんですけど、出演に興味ありますか?」という話をいただき出演する事に。

映画の中では、主人公の麦と絹(菅田将暉と有村架純)のすれ違いからの別れまでが描かれていますが、Awesome City Clubの5年がいくつかのシーンで描かれていて、途中で演奏のシーンも出てくるのですが、それはドラムのユキエの脱退前の映像。劇中に出てくるフライヤーには、その前に脱退したマツザカタクミの姿も。

よかれと思ってやったことで、いろんな崩壊を招くこともあるんだという、恋愛におけるすれ違いを描いているのが『花束みたいな恋をした』ですが、それがバンドにおける音楽性のすれ違いとも重なりました。

「この映画は主題歌を設けない作りにしたい」と言うので主題歌は無いのですが、試写会で作品を観たatagiは、自分達の姿とオーバーラップして刺さり、帰り道に、この作品を曲ににしたいと強く思いました。とはいえ無許可で作るわけにもいかないので先方とお話を進めて行く中で、「予告編で使ってもらえるかも」という話に。

そして『花束みたいな恋をした』の作品中には出て来ないが、予告編に使われたインスパイアソングに起用。

予告編では、「勿忘」にのせて麦と絹(菅田将暉と有村架純)がラブラブだった時のシーンがフラッシュで重ねられていきました。これが若者の心に刺さり、TikTokで、カップル同士でオリジナルのMVを作る“カップル動画”が流行しました。

そこから楽曲が認知され、この歌の「歌ってみた」動画が自然発生的に増えていきました。オーサム側も、ツイッターのモーメント(まとめ)機能を使って、それを公式的にまとめたりもしていました。

こうしてサブスクでのストリーミング再生回数が増え、Billboard JAPANのストリーミング・ソング・チャートでは3週連続で2位にランクイン。

その音楽性の高さでデビュー当初から音楽ファンの高い支持を集めていたAwesome City Clubですが、この「勿忘」で一般へ広く知れ渡るようになりました。

NHKの紅白歌合戦は、最近の選考基準にインターネットでのダウンロード・ストリーミング・ミュージックビデオ再生回数・SNS等の影響や話題を入れていて、こうしたヒットへの経緯をふまえ、紅白歌合戦への出場も決まりました。

【カバー】

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