シーナ&ザ・ロケッツ「ユー・メイ・ドリーム」ロックと悦子を合わせロケッツ

「ユー・メイ・ドリーム」シーナ&ザ・ロケッツ 1979年12月5日リリース

バンド名はロックと悦子を合わせた「ロックエツ」から「ロケッツ」

元サンハウスのギタリスト、鮎川誠さんが、奧さんのシーナさんと共に福岡から上京した事が、シーナ&ロケッツの始まりです。

サンハウスで活動していた鮎川誠さんでしたが、バンドが解散。食べる事が出来ず、シーナさんの実家に転がり混んだ時、シーナさんの父親から「音楽活動をするなら、一回、東京でスパッと勝負してこい!」と言われたのが、きっかけだそうです。

そこで上京し、シーナ&ロケッツを結成する事になるのですが、この「ロケッツ」という名前、ロックと、あるものを掛け合わせて作ったネーミングです。さて、何と組み合わせた物だと思いますか?

正解はシーナさんの本名「悦子」。ロックと悦子を合わせた「ロックエツ」から「ロケッツ」になったんだそうです。

こうして、バンドは、1978年にシングル『涙のハイウェイ』で、デビューします。

転機が訪れたのは、この年に初来日したエルビス・コステロのツアーに帯同した時でした。この時は、まだシーナ&ロケッツは、無名の存在だったのですが、ライブをYMOのメンバーが見に来ていて、才能を大きく評価。自分達が立ち上げた「アルファレコード」に、誘ったのです。そして、細野晴臣さんが、新曲のプロデュースを買って出ました。それが「ユーメイドリーム」。

細野さんが作ったトラックに乗せて、生演奏してレコーディングする事に。

当時、バリバリのロックンロールをしていたのですが、細野さんが作って来たトラックは、超ポップ。最初は不安になったそうですが、そのギャップが、細野さんの狙いでした。リリースと同時にヒットし、彼らの代表曲となりました。

2015年、2月14日に、子宮頸がんのため亡くなった「シーナ&ロケッツ」のボーカル、シーナさん。鮎川誠さんは「バンドは3人になりますが、これからもシーナと一緒に飛ばしていきます」と宣言し、送り出しました。

【カバー】

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